2018/2/15

ツールと学習 – ソフトウェアによるラーニング

なんか今日ポっと言ったことで、ああ、それなんだなあと思ったことがあったのですが、「ソフトウェアによるラーニング」ってどんなことを思い浮かべますか?Eラーニング?なんかそれは確かにそうなのだけれど、今日話題にしようとしていることは違います。ソフトウェアの使い方を覚える(正確に言うとソフトウェアの使い方を覚えて実践する)ことが、かなり有用な学習になる、というような話です。

例えば、仕事で使うのに当たり前のソフトウェア群がいわゆるOfficeだった時に、僕の業界で仕事始めた頃に標準だったものと言えばAdobeの製品群でしょうか。Photoshop、Illustrator、Dreamweaver、Flash(あ、当時、Macromediaですね)。作りたいものがあったから、そのソフトウェアの使い方を覚えて、それを通じて、Webデザインのことを学習した、みたいなことあったかなあと思います。そういや、情報処理の授業でHTMLのタグ打ちくらいの勉強はしたけど、Webデザインとか仕事以外で教わったことないんだよな。

もっと顕著だった経験があります。25歳で独立した時、個人事業主で自分で青色申告やらなきゃいけない、という時に「簿記」という言葉が脳裏を過るわけですが。。。結果的に、実務レベルではこれ必要なかった。座学一切してないです。何やったかって言うと、やよいの青色申告というソフトウェアの使い方を覚えることで勉強しました。これで事足りた。今は税理士さんにお世話になっていますが、個人事業主時代は、やよいの青色申告の使い方を覚え、それで毎月経理業務をすることで、簿記を勉強しなくてもそれなりにわかるようになった、ということがあります。

そして、少なからず僕の今の仕事にも関わって来る、デジタルマーケティング。これもてんで勉強してないのですけど、Google Adwords、Google Analytics、Facebook広告、なんかを触っていると、ある程度、考え方や道理がわかって来ます。逆に言うと、これらのサービス触らずにデジタルマーケティング理解しようと思うと、結構大変。あれなんでこれこうするんだろう、ああこういうロジックで考えるか、みたいなことがこうした専門的なサービスの管理画面には散りばめられていて、それが結果的にデジタルマーケティングの基本的な素養を育むことになります。

だから、デジタルマーケティングみたいなこと詳しくなりたかったら、僕一番のお薦めは本を読むより、AdwordsやAnalyticsやFacebook広告の管理画面を実際に触ってしばらく運用して、それを通じて学習することが一番の近道じゃないかなあと思います。その上で、より高度な議論や応用の話に入っていくと、凡例的に参照できる経験則も自分の中に持てていますし、専門語の意味やそのプライオリティもある程度把握できてる状態になるのかなと。これ結構有用じゃないかなー、って思いますよね。

ここ数年はサービスの管理画面の設計をお手伝いすることも増えていて、なんか面白いなって思います。

道具の使い方を覚えることが、学習に繋がるってデジタル領域に限ったことかなって考えると必ずしもそうでもないかも知れないですね。料理とか典型的で、道具の使い方を覚えていくと、料理を学習したり覚えていくことに繋がって、それは知識としてでなく、経験として蓄積されるからこそ、価値がある、みたいなことかも。もしかすると家事なんてのは、わかりやすい、道具の使い方を覚えて実践することによる学習かも知れないですね。

これまでの考え方だと、道具の使い方を覚えることってただのスキル習得だとも見なされてきたけど、今日のようにソフトウェアが高度化し、専門的な知見や高度なロジックが使いやすい形で提供されている時代にあっては、その背景にあるアカデミックな理解だったり、効果の高い方法論をいち早く学習して身につけるための良い材料になっているのかも知れません。

これまで、技術習得と思われていたもの、案外、本質的な学習になってることもあるんだよなと思うのと、座学じゃ追いつかないスピード感の変化の中にあるものなんじゃないかなって思ったりもします。まずソフトウェアを触って使って覚えてみる、そこから応用へ学習を展開していく、そんな新しい専門分野への切り込み方もあるんじゃないかなあと。

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