2018/2/3

Re : 問題解決

「問題解決で何か変わりましたか?」たまに見かけるフレーズです。問題解決の仕事をしていると、たまになんか突っ込まれることあるのですが、改めて問題解決について書いておきたいなあと思いました。さて、何の話からしましょうか。

Jobs to be done. という言葉をご存知でしょうか。

Great Innovators Start with Customer Struggles (Not Customer Needs)

ここでは相手が抱える問題を、Needとその大元にあるStruggleに切り分けて考えています。「私は休暇が欲しい」というNeedに対して、「仕事に翻弄されてストレスでバーン・アウトしてる」ってStruggleにフォーカスをすると、休暇を与える他にも、「瞑想を10分する」とか「重要でないタスクに費やす時間を減らす」とか「仕事の10%を他の人に預ける」とか「仕事を20分切り上げる」とか、他の解決策って実はたくさんあるよね、ってことが書いてあります。

Needで問題解決するって「頼まれごとをやっつける」って世界なんだろうと思うんです。でも実際は大元で困ってることってあって、そこから解決策を転回することが、本当の問題解決に成り得る。これができた方が良いと思うんですよね。僕の仕事とかは、クライアントあまり専門分野に明るくないケースが多く、だから「こういうことやりたいんだけど、できない?」ってお話をいただくことが多いです。

ただ、それそのままやってうまくいくこと少ないので、色々ヒアリングしながら「あなたが困ってるのはこういうことですよね?」に立ち戻って「だったらこういう方法やこういう方法が解決策としてありそうです」みたいに話を転回して、実際に実施する解決策を吟味していくんですよね。なんか俺、ずっと営業でやってた。提案営業とか、ソリューション営業とか言われる仕事の肝かも知れないです、これ。勿論、実際はここにコストや時間、工数などのリソースの問題も加わって、具体的な解決策に落とし込まれていきますよね。

もう1つ、Job Storyという考え方があります。

Replacing The User Story With The Job Story – Jobs to be Done

When —– I want to —– So I Can —–

こういう風に問題解決を考えてやると良いよね、という。どういうシチュエーションで、どういうことをしたい人が、どういうことをできると良いのか。これ考えるのが問題解決です。これをきちんと具体的に人間が解決できる問題に落とし込めるかどうか、そして結果を出せるか。今まで話してきた辺り、MarketingとかUX Designのメソッドなのですが、もうちょっと広くビジネス全般を考えるのにも適用できるかなあと。僕読んでませんが、こちらの本はこの辺りを扱っているよう。

すごい雑な言い方をすると、不可能を可能にするというか、あと僕がよくする言い方をすると、できないことをできるようにするというか。問題解決が為された時に、その人にどういう変化があるか。大元にあるStruggleをきちんと理解し咀嚼して、そこに対する問題解決をきちんと設計して、実行する。そうすると、その人はできないことができるようになる。

これって、ルンバを買いました、みたいなこともそうだし、Premierで動画編集できるようになった、みたいなこともそうだし、美味しい和菓子が見つかった、みたいなこともそうだけど、大元を辿ると、そこには機能以上に、「慌ただしい日々の時間を節約できた」とか「サプライズ動画で喜ばれた」とか「いつもお世話なってる人にとても喜ばれる手土産を持っていけた」とか、Struggleの解決があるわけですよね。そのための解決策には色々なことがあって、そのうちの一番良さそうなやつをきちんと設計できるか、そういうことじゃないかなあと思います。

問題解決って使い古された言葉ではあるので、何だか最近ちょっと雑に扱われちゃってる感じするんですよね。それがちょっと寂しい。仕事の楽しさって色々あるけど、やっぱり根本はいかにクリエイティブに問題解決をするか、ってところにあると思っていて、そうやって世の中ちょっとずつ良くなっていくんじゃないかなと思うんですよね。

Re : 問題解決でした。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円