2018/1/4

デザインとアイデア – デザイン思考とアイデアスケッチ

2冊ほど本を読みまして。

これ結構短い割に内容難しいんだけど、既存のデザイン思考って、改良や改善には向くが、イノベーションを生み出すような働きかけじゃないよね、という話。これはわかる気がしていて、ブレストしてアイデアをたくさん出す、みたいなのは整理にはなるが、そことイノベーションにはかなり隔絶があるよなって思います。

アイデアスケッチ アイデアを〈醸成〉するためのワークショップ実践ガイド
ビー・エヌ・エヌ新社 (2017-10-22)
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こちらは面白くて岐阜にあるIAMASという学校で実践されて来たデザインリサーチっぽいワークショップの方法論みたいなのの、やり方とケーススタディが紹介されています。やってることはUX Journey Map的なマトリックスによる整理に入口は近しいものの、アイデアを生み出して醸成するためのファシリテーションの話で、最終的にはプロトタイピングからプロダクト化まで面倒見るということのよう。

問題解決と価値創造は表裏一体だということ

最近、思うんですけど、問題解決できない人は価値創造できなくて、価値創造できない人は問題解決もできないな、って思うんですよね。つまり、デザインできない人はアイデア生み出せないし、アイデア生み出せない人はデザインできないという(専門職の職能的な意味ではなく、スタンスやアプローチとして)。ここ表裏一体なんじゃないかなあと思います。順回しか、逆回しかの違いだなと。

勿論、世の中の要諦はデザインとアイデアにだけあるわけではないので、そういうことが苦手なのは良くない、ということを言いたいのではなく、覚えれば両方得意になる系のことなんだろうなあという。言い方を変えると、問題解決の中には価値創造があり、価値創造の中には問題解決があり、鶏が先か卵が先か、ということになる。どっちがより重要みたいな次元の話じゃないわけですよね。

僕の肩書きはプランナー / UXデザイナーですが、どっちがより立つか、前者はアイデア、後者はデザインの仕事ですね、というのはプロジェクトやミッションやタスクの与件に依るだろうなあという。よく、アートとデザインの違いが、問題提起と問題解決というように訳されますが、似たような構造がデザインとアイデアの間にもある気がしますね。

大事なのは設計する力

この両方に大事なのが設計する力、なんじゃないかなあと最近思います。例えば、橋梁計算するように資金計画立てたり、導線設計するようにプロモーション施策考えたり。建築って色々なもののメタファーになっていて、事実、インターネット的なものも建築的視座に支えられて来たこと多いのだけど(例えば、IAみたいなことですね)、構造化すること、それを描くこと、それを実体化すること(実行すること)にあたって大事なのは設計する力。ラフな設計もあれば、精緻な設計もあるけれど、デザインとアイデア、両方に必要になるのが、この設計する力で、少なからずそこにフレームワークが役に立ってくるのかなあと思います。

問題解決の実感、価値創造の実感、の確かさ

問題解決のワクワク感とか、価値創造のアゲアゲ感とか、そういうのやっぱりエキサイティングだと思うんですよね。ここがいかにビビッドになっているか、それがとても大事で。この「実感」を確かなものにすることが、案外マネージメントの役割だったりする気がしていて、どんな問題が解決されたか、どんな価値が創造されたか、みたいなことってきちんとシェアされて確かめられないといつしか仕事は作業になっていって、モチベーションも枯渇するのだろうと思うのですよね。これがプロジェクトやサービスで共有できる状況を作れるのが良いマネージメントなんだろう、と思います。

オペレーター作ってマネージメントする、みたいなのは全然楽しいと思わないし、そんな仕事はしたくないし、時間も割きたくない。物事の価値は一意じゃなくて、色々なパースペクティブを持ち込んで、意味付けをする。ここのクリエイティビティが必要。

まとめ

最近やっぱり大事なのは「具体性」ってことじゃないかな、と思うんですよね。いかに「具体的に」面白いか、楽しいか、ユニークかという。人が目にすることだったり、人が手で触れれるものだったり、人が足を運べる場所だったり、という。そのために人は力を身につけて、しばしば問題解決をし、しばしば価値創造をするんだろう、って気がします。

なんか絵を描けると良いんだと思うんですよね。そういうことだと思う。

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