2018/1/1

理解と想像力と対話

そう言えば、年の瀬、酒を飲んでいて、初めて話すNPOの事務局スタッフの人にこんな問いをもらいました。「コースケさんは相手を理解するためにどうすれば良いと思いますか?」みたいな質問だったと思います。普段から多くのボランティアの方々と接している方で、なんか今思うと、そういうこと聞かれたの確信犯な感じもするのですがw、まあ大事なことですよねと。

多分、僕は、相手のことを理解してない、って立場に立って、なるべく相手を理解しようと努力すること、が正しい理解に繋がる、みたいなことを言ったと記憶しています(酒を飲んでいたから、うろ覚えなわけですが)。この、人はどこまで他人を理解できるか、というのは結構どこにでもある大きなテーマではある気がします。

これ、できるか、できないか、という話というより、どういう態度で臨むか、という話だと思うんですよね。

人は刻々と変わります。人と接する時に見えている部分は一面です。勿論、そこから多くを類推することはできるけど、やっぱり全ては共有できない。という時に人を理解するってことは、「この人はこういう人」というラベル貼りをすることではない。

じゃあ、人を理解するってどういうことか、と考えるとですね。相手に対する想像力が働くようになること、ではないかと思うのですよね。

この人にこういうことを言ったら、こう考えるのではないかとか。この人にこういうことを言ったら、こう動いてくれるのではないかとか。そういう相手に対する想像力ということは働かせられるようになる気がしていて、それは例えばやり取りの数だったり密度だったり質だったり、そこでどれだけ自分の頭が働いて、良い経験を噛み締められたか、みたいなことだと思うのですけど。

阿吽、って言葉がありますが。あー、と言ったら、うん、というやつです。

人をわかった気になるのが、人を理解することのゴールなのではなく、人を理解すればするほど、謙虚に想像力を働かせられるようになる、みたいなこと。より良い理解を生む、ためには努力の伸びしろが必要で、だったらわかった気にならないほうが良いだろう、っていうのが僕の思うことです。

人が何考えるだろうとか、どう動くだろうとか、だから何かを投げて、何が返ってくるだろう、っていうのはコミュニケーションの本質だと思いますし、そこに想像力を働かせることが、より良いコミュニケーションに繋がるんだろうと思いますよね。思い遣り、とか、おもてなし、とか、ホスピタリティとか、そういうやつ。そして、その想像力を育むのはやはり訓練と経験かなあと思います。うまくいったこと、うまくいかなかったこと、総括して、場数がちゃんとこれからの対話に生きるかという。

最近、想像力というのはとても大事なことだなあという気がしていて、UXデザインという僕の仕事の一部からしてそうで、こういう立場の人は何考えるだろうかとか、何を感じるだろうとか、何を思うだろうとか、自分の頭の中に他の人のことをホワワーッと巡らす、みたいなことが必要です。後はその検証ですよね。それが実際どうだっかという。想像して検証する、ことの繰り返しが、正しい理解を生む、それが相手を理解する努力ということ、なのだろうと思います。

対話って短いスパンのスクラップ&ビルドの繰り返しだから、合意形成のための高速仮説検証なんですよね。そうですね、の時もあるし、いやそれは、の時もあるという。

なんか、想像力だと思うんですよねー、色々なことが。そのために人は色々な経験をして、色々な人と接して、色々なものを目にしたり耳にしたり、味を味わったり、匂いを嗅いだり、体験として空気や緊張感や穏やかさを体に覚えておいて方が良いという。

今日たまたま「SWITCH インタビュー 達人たち」という番組に黒柳徹子さんと京舞井上流の家元井上八千代さんという方が出ていて、この井上八千代さんという方、初めて知ったのですが、お話がとても興味深く(途中でサッカーの天皇杯にチャンネル変えられてしまったのだが)。「京舞に海外の音楽などをインバウンドの方々が増えるのを見越すと取り入れてみたい、ただ、やるにしてもまず自分がやってからでないと、人にやってみなさいと教えられない」ということをおっしゃってて、これとかまさに、想像力と経験の話じゃないかなあと思うんですよね。理解を作るためのアプローチだと。なんか、熟達の方にして、とても謙虚な姿勢だと感じたし、こういうことが必要なんだろう、と思いました。

インスタントに結論出る話じゃないんだよなあという。

なんか面白いトピックだなあと思ったので、新春一発目のブログでした。今年もマイペースに書いていこうと思います。よろしくお付き合いください。

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