2017/12/11

人が育つのに必要なこと – 仕事の渡し方

何年か色々なボランティア・コミュニティで色々な人と仕事して来て、人が育つのにうまくいくことと、うまくいかないこと、ってのが段々経験則としてもわかって来た気がします。人が育つ、ということは、1つこの数年の大きな課題でした。僕も育つ、という。

例えば、良い子になる、という時に、良い子になりましょう、というのは難しくて、良い子の定義を学ぶわけでも、良い子という価値観を押し付けるわけでもなく、何かって言うと、経験の中で身につけるわけですよね。失敗して叱られて、成功して褒められて、そこをきっちりやっていくと良い子が生まれる。だから、そこにはプロセスと、それまでやったことがない挑戦と、そのプロセスを経た振り返りと、それに対するフィードバックが必要で。失敗と成功を丁寧に認めることが重要。

失敗を認めるってこと、案外難しいんですよね。だからそれを見守る人が失敗だと認めてあげることが必要。スパッと認めて、しかしすぐに改善に向かうための道筋を示唆してあげる、そうすることが子どもの膂力を作っていく原動力になるのだろうと思います。まあ成功ばかりの人生ではつまらない。

さて、僕たちは大人ですが。

例えば自己啓発の世界で最近よく言われるのが、Doingということだと思うんですが、僕違うと思っていて、大事なのはDoなんですよね。何か結果が出ることに取り組んで、きちんと失敗したり成功したりすること。これがとても大事。例えばラグビーでボールを持ってから捕まって倒れる間には、実にたくさんの判断と意思決定がある。それが1プレイを作る。試合を終えて、振り返って、あの時、ああいうオプションあったなとか、あのチョイスがまずかったなとか、そういう風にブレイクダウンして、次の時に改善しようとするわけですよね。これが成長するということ。大事なのは状態ではない。

ここに可能性がある。

人が育つ、に大事なのって、仕事の渡し方だって思うんですよね。可能性の伸長に対して仕事を渡すということ。その結果、失敗もし、成功もするが、それを仕事を渡した側と渡された側できちんと認めて、改善に取り組む。そういうところに人の成長ってあって、だから物事はより良くなる。個別の挑戦の連続の一つ一つをきちんと振り返られるように、都度、可能性の伸長に対して仕事を渡す。

マネージメントというのは誰でもできる仕事にブレイクダウンして仕事を渡すことではなくて、可能性の伸長に対して仕事を渡せるかどうか、そういうことだろうというのが確信です。そこで、できなかったことができた感覚というのが大事で、そういうところに仕事を渡す側も想像していなかったようなクリエイティビティが生まれるのだろうなあと思います。

良い話があって。

私を支えてくれた大人たちと、人生の2つの転機。 | カナエール 公式Webサイト

何の記事を書いたら良いですかね、って相談に、結婚の話書けば、って言ったのだけど、ここにすごい可能性の伸長ってあって。社会的養護の話を書く、何を書くか?という時に、結婚の話、というのは可能性で、当時動いていたカナエールのクロージングの、進学のその先のライフステージも子どもたちにはある、という話ともリンクしていて、良い内容になったなと。

ここ数年、社会的養護の世界でも「アドボカシー」という言葉を聞くようになり、とは言え、プライバシーのこととか、本来守られるべき子どもたちのことだから難しかったりするのだけど、その難しさに対して、この記事での元当事者による挑戦は、1つ可能性の伸長になったんじゃないかと思っています。

マネージメントというのは実は結果が出る。人が育つかどうかということ。この人は良い、この人は悪い、ではなく、育つことのデザイン、なんですよね。仕事の渡し方のセンスがあるかで、仕事を受ける人が良い仕事ができるか決まる。

そのためにどういう仕事の渡し方をするかということ。

僕も良い仕事の渡し方をされると、それが難しい挑戦であっても、やはりパフォーマンスが出るし、良い結果に結びつくことが多いし、新しい経験値やスキルや能力の拡充もあり、新しい次の可能性を目指せるようになるな、そう思います。

人の成長って渡され方にあるんですよね。

仕事を渡す技術、そういうものが身につくのが良いよな、って思います。ボールの渡し方が大事なのと一緒や。

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