2017/7/27

『写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-』 安田菜津紀

カナエールで5年ほど児童養護施設を退所する子どもたちの写真を撮って来て、なんか総括するヒントがある本なんじゃないかなあと思って手に取りました。安田菜津紀さんの本。とてもコンパクトにまとまっています。周囲の子ども支援に関わる仲間でも、読んだり影響受けたりしている人が多いそう。帯は以前、カナエールのスピーチコンテストの審査員もされていたサヘル・ローズさんでした。

写真で伝える仕事 -世界の子どもたちと向き合って-
安田 菜津紀
日本写真企画
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ただ読んでみて気付いたのは全然違うなあということ。僕は紛争地域や被災地に入っていって現地と打ち解けてみたいなことは全くやってなくて、予め事務局が子どもたちに写真を撮りますからね、ということを伝えてあって、ある意味、セットアップされた状態に撮りに行っていました。勿論、気をつけないといけないことや、僕なりの撮るための工夫とかはあるのですが(こちらの記事に以前まとめました「カナエルンジャーを撮影すること」)、安田さんがしてるような苦労はしてないなと。

ただ1つヒントになるフレーズが。

IMG_8671

なぜ写真なの?
「知りたい」の最初の扉を作れるからです。

ということ。なるほどなと。以前、カナエールのチラシをデザインしている時に、「子どもがこんなに困っています、だから助けてください」って写真の出し方をしたくないよね、って話をしたのを覚えています。難民支援とか、国際医療とか、イメージしてもらうとわかると思うんだけれども。だから僕は割と子どもの気持ちのよい笑顔とか、リラックスして表情が綻んでいる様子とか、真剣に課題に取り組んでる眼差しとか、そういうの撮りたいなーと思っていました。それって、「どういう風に使いたい」がスタートなんですよね。実際、僕、撮った写真をデザインで色々使って来ていて、その辺、「撮る」と「作る」がリンクしていたのが面白かったんじゃないかなあと。その上ででも「知りたい」の最初の扉を作れるからです、って言うのは、そういう言い方を知らなかったけれど、目指していたものかなと。

ブログを書く時にアイキャッチ画像というのを選ぶのだけど、SNSで流通する時に記事のサムネイルとして表示される写真ですよね。それとか「知りたい」の最初の扉、そのものなのかも知れないですよね。そういう風に考えると良いのだなあという気がしました。アイキャッチ画像は「知りたい」の最初の扉だと思ってください、みたいな説明はこれから多分色々なところで使える気がする。

勉強になる本でした。

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