
結城 – 結と紬
週末、結城に出かけて来ました。結城も初めてだったし、旅先として茨城を選んだのも初めて。お世話になっている方が、結城のまちづくりに関わっており、一度、うかがってみたい土地だなあと思っていて、たまたま興味ありそうなイベントもあり、向かうことにしました。東戸塚からは意外とアクセスがよく、小山まで湘南新宿ラインで2時間ほど、そこから、結城まで10分ほどです。
結城街歩き
あまり事前に情報収集をしてなかったのですが、古い街並みが残っていること、訪れたことがある友人からも聞き知っていて、とりあえず、イベントの時間まで歩き回ってみようということに。なかなか面白かった。
街の人と話してみようということで、こちらの味噌屋さんでお母さんと少しお話しました。白みそともろみを買いました。
こちらイベント会場になる会津屋さん。最近、リノベに着手し始めたばかりだそうです。
つむぎの館という、結城紬の施設に辿り着きます。おそらく販売用の展示、拝見できるか聞いたところ、係のお姉さん1人ついてくれて、着物見ながら色々教えてもらえました。元々、武士が着る男性用の着物がメインで、女性用の着物を手がけるようになったのは、男性用着物の需要が落ちた近年だったそう。結城紬の特徴は繭玉を一度綿にしてヨリを作らず糸にして糸の段階で染めそれから織る(この辺、ふむふむ話の流れで聞いてたので間違いあったらごめんなさい)。染色としては前染より後染の方が格上だそうで結城紬が普段着と言われる理由だそう。渋い色味が多かったのを、現在は女性向けの華やかな色味も用意していて、展示会場は春らしいパステルカラーが多かった。
手織りのものは織ると毛羽立ちがあり、3代着て光沢が出るととても良いものになるそう。60年くらいですかねと聞いたら、ちょうどそれくらいの年代のものが1着展示してあって、柄もカッコよく、写真撮らせてもらえなかったのが悔しい。結城の手織りの商品には結というマークがついた商標ステッカーが貼ってあり、近隣の産地違いの機械織りの商品には紬というマークがついてるとかで、類似品も一時期多く出回ったことから、そういう管理をしているらしい。なんか、横浜から来たって行ったらとてもそれは遠くからということで、とても親切にしていただきました。ありがとうございます。
僕にしては珍しく(大体、いつも必死に旅先で美味い飯屋探そうとしてるじゃないですか)、昼飯をとる時間なく、歩いてて見かけた和菓子屋さんで、ゆで饅頭とかりんとう饅頭。これがなかなか良かった。
むすぶ仕事LAB.
さて、イベント。
左からルミネの山本さん、greenz.jpの小野さん、Terminal81 Filmの宮下さん。小野さんがイベントでお話するのを聞くのは初めてだったのと(前回は糸島での結婚式でご一緒した)、Terminal81 FilmのWebサイトを見てみたら、作品にとても惹かれまして伺うことに。話し聞くまで存じ上げなかったけど、ルミネの山本さんの都市と地方のモノ作りの関係性づくりの話も面白かったです。
話聞きながら、以前、多治見に伺った時にスペース大原の伊藤さんと話してたことを思い返していたのだけど、地方のものづくりを都会である程度ボリュームを持って流通させる、と考えると、ある程度の工数で、ある程度の価格で、パッケージングしないと捌けないですよね。そういう仕事の単価が主戦場になった時に、それが30代の仕事として良かったとしても、50代60代となった時にどうなのかなみたいな話をして。今日見た結城紬も、色々な商品開発進む一方、着物はとても高価なのだよなと。
実はこれ僕の仕事のことを考えても、そんなに変わらないことかも知れないなって思っていたりします。
あと、僕はしばしば地方の仕事やプロジェクトに関わることはあるが(数少ないし、関わる範囲限られてるけど)、今回のパネルディスカッションのテーマになってた「地方で創業する人と応援する人のいい関係づくり」という時の「創業する人」に関わるのはまだまだ薄くて、「今、地方で創業する人」ってエキサイティングなのだよな、ということと、そこをドライブしている人たちすごいなあと。
結構、色々なこと考える材料になった気がして、訪問して良かったなと思いました。
まとめ
結城、短い時間でしたが楽しめました。現地の方とも少しお話する時間が持てましたし、色々な土地で見聞きすることはやはり新鮮。泊まりは水戸としたので、電車に向かいます。夕焼けが綺麗だった。
そうそう!あと、3月にはこの結城でフェスがあるんです。
結いのおと – 早春の結城が、柔らかな音に包まれるとき。情緒ある街が会場となる音楽祭。茨城県結城市にて2017年3月18・19日開催。
これもなかなか楽しそう。毎度お馴染み、Earth Gardenでも紹介されています。
【インタビュー】「フェスと地域のいい関係が、 街を面白くする」石巻から全国へ!鈴木 哲也さん | アースガーデン
興味ある人は是非チェックしてみてください。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)