2016/8/6

選ぶことの粒度 – 選択と集中の話で思うこと

今日はもうひとつ書きたいなと思ったことがあったのであった。世に「選択と集中」という言葉があるじゃないですか。でまあ人に「節操ない」と言われることもままあって、割と「選択と集中」できてない人だとは思うのですけど。カナエール終わった時に、ちょっとエンパワの人と飲みながら話してて、少し考えたことがあって、ちょっとその話書きたいなあと。「選択と集中」の話してたんですけど。

話聞いてて、2つのことを選んでおられるのだなと思いました。1つは「子どもの支援をすること」、もう1つは「直接支援をすること」。カナエールのエンパワってそういう活動です(僕、自分でやらないから、あまり偉そうなこと言えないけど)。

これ他にもケースとして「子どもの支援をすること」を選びながら、「直接支援をすることにこだわらない」という選択をしている人もいるわけですよね。そういう人は例えば子どもにかかる色々な団体と連携しながら、また違った活動もしていたりする。

僕どういうケースかというと「子どもの支援をすることにこだわってない」かつ「直接支援をすることにこだわってない」ということなのだろうなあと思います。たまたま先週末は高校生と大学生とやってたけど、基本的には多分「石巻」という選択がまずあって、「ITにかかり、かつエンジニアリングに比べてデザイン足りないかも」みたいな問題意識で「イトナブ」という選択があると思うのですよね。関わるまでの選択の経緯として(ないし、関わりやすかった道筋として)。

そうした時にカナエールとかは「NPOや社会起業家を支援する」という選択があって、「そのうちの1つとしてカナエールというプロジェクト」という選択があって、「直接支援よりは間接支援」という選択があって、今の関わり方になってるのだろうなと思います。来年以降どうなるんだろうなあというのはあるけど(言っても今も仕事あるけど)、多分、ここまでの選択はそのままスタンスとして揺るがないだろうなと。僕がやってることのバランスみたいなこともありますしね。

ただ、対人支援って言葉があるから、ちょっとこの話、支援って言葉で進んで来ちゃってるけど、もっと平易に「関わる」とかなんだろうなと思います。

だから、イトナブだったら石巻の若ものというよりイトナブのメンバーと関わる、みたいな色が強いし、カナエールだったら児童養護施設を退所する若ものというより主催しているブリッジフォースマイルの事務局や、カナエールの実行委員会のメンバーと関わる、みたいなことになる。

これ普段のクライアントワークでもそうで、例えばサーモンのクライアントの仕事をしている、という時にそのクライアントのお客さんと僕が直接関わるということはなくて、クライアントの担当者との関わりの中で価値を届けていくようなやり方ですよね。だから、常にBtoBtoCの形を取ることになる。これを前段の文脈で言うと「間接支援」と呼べる、ということだろうと思います。

そう言えばこないだ、石巻で後輩のデザイナーとデザイン志望の学生と、デザインにはBtoCのデザインとBtoBのデザインとBtoBtoCのデザインあるよね、という話していた時に、BtoCのデザインがやりたい、って言ってたんですよね。一例だとなんだろう、ファッションデザイナーとか、建築家とか、そういう人はそうかも知れない。洋服デザインして着てもらうとか、家設計して住んでもらうとか(実際はそんな単純な話じゃないけど)。あ、でもそう言えば、その時、うちの祖母が昔、洋裁屋で洋服仕立てる仕事してた、みたいな話はしたのであった。オートクチュールとかはBtoCになりやすいですよね。僕みたいな受託の形でデザインに関わる人間は、基本的に事業者さんがいての話で、そういう形にはならない。BtoBtoCの形を取ることが多い。

ここまでの話って結局何が言いたかったかというと、選ぶことの粒度で、何人の子と関われるか、という話と、何団体と関われるか、という話に変わり得て、勿論、1人と関わる、1団体と関わるで充分なんだけど、僕はずーっとクライアントビジネスでやって来たやり方を、違う畑にも持ち込んでいるということのような気がしました。でまあ選択と集中あんまりやんないんだろうなと思うんですよね、むしろ適切な規模感で幅を維持しておいて、複数を抱えてることのレバレッジを効かせていくというようなやり方になるんじゃないかなと思います。ワークレートをコントロールしながら。そういうのが職能的にも一番良い結果に向くんじゃないかなっていう。

この辺のことって、ずっと色々なプロジェクトと関わりながら整理しようとして来たことだけど、最近、なんか少し「思い」ではなく「ロジック」として整理できて来た気がしていて(思い、ないとかじゃないです)、NPO支援やります、みたいに看板出さなくても、そういうことやる人増えてったら面白いなとも思うんですよね。横串刺さるので。まああと普段のビジネスの知見がそのまま活かせる、みたいな部分も多い人もいるはずだし(仕事によるだろうけど)。

「選択と集中」できそうにないなあ、という話でした。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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