2016/8/2

石巻ハッカソン 2016に行って来た

2年ぶりに石巻ハッカソンに参加して来ました。石巻工業高校の生徒3人と石巻専修大学のゼミ生2人とWebを作るプロジェクト。今年のテーマは「青春」ということで、やりたいことがある人はアイデアピッチをということだったのだけど、ひとしきり考えて特にないなと思い、石巻工業高校の発表でアプリとWebを作るのをサポートしてくれるメンバーを募集しており、是非学生と、とも言われていたので、アイデアピッチ後、高校生に声かけて、Webわかるからということで、チームに入れてもらうことにしました。

アウトプットはプレゼンとWebサイトになりました。

巻スケープ – makiscape

アウトプットそのものに関しては特に説明必要ないかと思うので、プロジェクトがどうだったかみたいなことを書いてみようと思います。イトナブの皆には本気出しに来た、と言っておいたのですが、どうなんじゃろという。

キックオフでキャッチアップさせてもらったところ、こういうサイトを作りたい、どこにどういうものをこういう風にレイアウトしたい、ということは紙に絵で書けるレベルで高校生が説明してくれていて、僕は詰まったところをフォローする感じかなと思ったのだけれども、HTML、CSS、JavaScript、ほとんどわからない状態、大学生も1人だけJAVAとHTML少し、という話だったので、どうしようかなと。何となく、作りたいものを作ってあげるのも、イチから作る方法を教えるのも、ハッカソンでやることじゃないなと感じたので(僕もやりたくなかったし)、ハッカソン開始1日目、実はこういう作り方があって、と学生が想定していた方法と全然違うやり方があることを伝えて(WordPressとEnfoldの組み合わせで、うちがここ数年得意にしてるやり方)、授業課題の延長ということも聞いていたので、念のため先生の確認も取ってもらったところ(担当の先生とは以前に遠隔授業の企画運営サポートをした関係で、数年前から顔見知りでした)、もっと良いやり方があるならそのやり方でお任せします、ということだったので、なら与件は全て学生からもらいつつ、やり方は僕に預けてもらおうということでスタートしました。

まず対話ベースでヒアリングというよりインタビューしながらアウトラインエディタでWebサイトを作るために必要なことにどういうことを考えているかをざっくり構造化していきます。僕がヒアリングしながらメモしていく様子はiPadのミラーリング活用しながら見せていたので、少しマインドチェンジしていく感覚がありました。その後、20分もらってうちのサーバにWordPressとEnfoldをセットアップして、少しプログラミングを勉強してる大学生と高校生のペアを制作部、全くプログラミングの素地がないという大学生との僕のペアを意匠部としました。基本的に僕は今回「Webサイトを作ってはいけない」と思っていて、そうしないと意味ないので、そこは学生に預けて、それ以外の素材を揃える作業を僕はやろうというのが何となくのスタンス。実際問題、僕、Webサイト作ってないし、学生たちも、僕、Webサイト作ってないと思ってると思います。

人に新しいことに挑戦してもらうには色々なやり方があるのだろうと思うのだけれど、僕、好きなのは(好きなだけ)なるべく最良の状態をセットアップして、あとなるべく放置、というやり方。Enfoldはかなりクセあるし初めて触るものだったので、これ使うとできるよ、とか、こういう設定があると思うよ、みたいなことは言いつつも、制作部は基本は学生たちが自分たちで進めていました。大学生が勘が良かったので、割とさくっとインプットすると、その後、高校生が詰まった時にディレクションしてくれるようになって、良い関係だなと眺めてました。意匠部の方は僕とペアだったので、まずサイト名、続いてロゴ、ついでにキャラクター作ることになって、あとキャッチコピーという感じでした。こちらはパソコン操作は一切教えず、ノートと鉛筆出して考えてみて、という形式。例えば、サイト名決める時はこんな感じでした。

「サイト名どうする?」
「どうしましょう」
「石巻の絶景だと、サイト名にならなそうだから、絶景もうちょっと風景とか景色とか普通の言葉にしてみようか、なんか思い浮かぶ?」
「。。。」
「じゃあ横文字にしてみようか、風景とか景色とか英語で何て言う?」
「えーと」
「検索してみん」
「Viewですかね」
「他なんかないかね」
「Sceneryってのもありますね」
「ちょっと普通の人ピンと来ない英語かもね、Landscapeとかもあるよ、Landscape良いね」
「へえ」
「例えば水族館で流すような音楽Soundscapeって言ったりしてね、Scapeだけ使うか」
「石巻スケープ」
「石巻スケープちょっと重いね、石取って巻スケープにしようか、いいね巻スケープ、決定」

大分はしょりましたが、大体こんな感じでした。読んで分かる通り、僕が決めてます。例えばサイト名必要だから決めないと、という時に、皆で案を出し合って、議論して、何らかの方法で選ぶ、みたいなやり方もあると思うのですが、そういうことをする気はなく、いわゆるワークショップではなく、あくまで普段のプロジェクトと同じノリだったので、意思決定のプロセスに入ってもらえばそれで良いなって感じだったんですよね。よくチーム仕事で言うんですが、役割とか関係なくその作業を一番早くできる人がやれば良いし、何かを決めるなら最終的には一番それに明るい人が決めれば良い。だからずっと話ししながら(僕はシステムのセットアップしながら)、彼と話すことで考えながら、決まりだなと思ったら決めました、という。なんかそんな感じでやってました。ロゴは描いてもらったけど違うなと思ったので、僕の思った感じで作って、ただキャラクターは彼のスケッチがベース。なんで武者なのかというと宮城と言えば伊達政宗だからなんだそうです。しかも、僕が中座している間にペンタブレットを隣のテーブルから借りてデジタルデータ化しようとして(初めてペンタブレット触ったんだそうです)、ただそれそのまま使うこともなく、描き上げるのを待つこともなく、僕がキャラクターのデータ化に入れるタイミングで後はこちらで綺麗にするから、次、キャッチコピー考えて、ということで、次に進んでもらいました。彼が考えたうちの1つ「石巻の魅力を見つけよう」というキャッチコピーはそのまま使われてます。全く問題ないと思ったのと、シンプルな表現になってて良いと思いました。楽しい空気で笑い話しながらやってたし、なんか駄目だしをしていたわけではないけれど、多分進行としては厳しさのある進行だったろうと思います。そういう感じでやってた。

ただ、初めてのモノづくりって面白くて、できること増えてったり、できたこと増えてったり、やったこと増えてくと、どんどん闘志増幅されていくんですよね。最初はわからないことは雑にだけど教えていたのが、自分で調べてやっておきますになったり、要件をどんどん作りながら自分たちで増やしていって、クリアしていってよっしゃってなったり。最初はタイムラプスとかパノラマとか写真とか、ネットで拾って来るみたいな感じだったのが、最終的には僕が中座して戻って来たらこれから撮りに行くになってたし。大学生は家帰ってから何も言ってないのにタイムラプス動画の縦横比揃えてアップし直してたし、なんかもう楽しくてニヤニヤニヤニヤしてました。キャラクターの口パクパクさせられますか?なんてオーダー、クライアントからは来ないですしね。まじでやるの?できるけど、とか言いながら、笑いながら作ってました。ほぼ1日目でサイトの大体はできていて、僕は彼らと別れてからプレゼン用意始めて(プレゼンは最初から僕が作ろうと思ってて、特に異論はなかった)、2日目のサイトのブラッシュアップはほぼ学生だけで最後までやってました。プレゼンは前段を高校生が、Webのデモを大学生が、後段を僕がやることになり(最初僕全部話す体で言ってたんだけど、プレゼン見せてしばらくしたら高校生から自主的に、話せますって声があって、Webのデモもコースケさんじゃなくとなり、じゃあ後段は僕じゃないと意味がわからないから任せてくれという話になった)、発表会の前に昼食を取りに行く時間を余して切り上げれました。大学生がWebサイトについて「ほとんど1から作りましたよね?」って僕に聞いて来たのが印象的でした。多分、「ほとんど1から作ったぞ」って思ったんだと思うw。

最後は近くの幸楽苑で一緒にラーメンを啜り、部活やら進学やら学校生活やらの話を聞かせてもらったりもしつつ、石巻のことも色々聞かせてもらって、プレゼンやって。基本的に皆アプリ作ってる中のWebでかつ発表一発目だったし、技術的なイノベーションとか特に何もなかったんだけど、良かったんじゃないかなあと思うし、審査員の方々も良いコメントをしてくださいました。フル参加できた高校生、オープンキャンパスを終えて駆けつけた高校生、2日目しか来れなかった高校生といて、それぞれ思う所あるだろうなと思うんだけど、まあ僕は楽しかったですし、楽しい楽しい言いながらやってて、良かったなーと思っています。大学生も多分それぞれある。発表会が最後まで伸びてすぐ撤収で高校生とは最後ちゃんと話せなかったんだけど、帰り道途中まで一緒だった大学生とは最後拳を付き合わして別れました。

1日半ほどのことでしたが良いプロジェクトでした。青春。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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