2016/6/11

カナエール横浜に来てください – あと1週間! – 最初に出会った若ものの話

児童養護施設を退所する若ものを応援する奨学金支援プログラム「カナエール」。1年に1回、東京、横浜、福岡で開催される「夢スピーチコンテスト」。昨年の暮れ、カナエールに応募した若ものたちは、3月からの120日間、社会人ボランティアとスピーチ作りに取り組み、様々なプロセスを経ながら、東京452席、横浜562席、福岡826席の観客の前でスピーチを行います。コンテストのチケット代は子どもの奨学金とプログラム運営費に充てられます。5,000円の寄附とサポートする子たちの応援の場、ということになります。

3年前から始まったカナエール横浜。全国で児童養護施設で暮らす子どもは3万人と言われていて、カナエールが目指すところは、その中で特にモチベーションの高い子たちに後輩たちのロールモデルになってもらうこと。なので、支援の輪を全国に広げていくことを目標としています(それが何年かかることなのかは別として)。6年前、カナエールは東京を拠点に開始され、僕が加わった3年前に横浜と福岡が始まり、全国展開に向けての一歩を踏み出したことになります。

なんか思い出話をしようと思うのだけど、僕がブリッジフォースマイルの代表の林さんのお話を聞いたのは、横浜ポートフォーという横浜駅駅前にあるブリッジフォースマイルの居場所事業の拠点ででした。今、カナエールの実行委員長をやっている植村さんと、「物語を届ける仕事」を運営している坂口君を引き合わせようということで(なんか、植村の卒業制作を坂口君が物語を届ける仕事で以前取り上げたことがあったらしく、それを知って僕両方知り合いだったので、という)、横浜のアナンダでスープカレー食べた後、近くの横浜ポートフォーに立ち寄ったのでした。

その時、どんな話を聞いたかはあんまり実は記憶になく(なんか進路として力士というのはどうなのか?と聞かれたのはよく覚えてるけど)。ただ僕はその時初めて「若もの」と出会うことになります。カナエールが言ってるところの「児童養護施設を退所した若もの」。過去にカナエールに参加した若ものです。挨拶して少し言葉を交わした程度で、カナエールの話自体も二三度まだ聞いたことがある程度だったので、有り体に言うとどうして良いのかわからなかった記憶があります。偏見とか言うほどの知識もなく、なんか総じてわからなかった感じか。

それから1年ほど経った後でしょうか。僕もカナエールの実行委員会にいるようになって、何人かの若ものとご飯を一緒にする機会があって、ただ、僕、最初、隣の席に座ってた子が「会ったことがある子」だと気が付かなかったんですね。たまたま会った子だったから記憶がかなりうっすらしていた。ただ、途中で気がついて向こうは覚えてくれていて、そんなこともあって、少し進路の話をしました。たまたまクリエイティブの業界を目指している子で、まあただ、僕の経歴みたいなのはあんまり参考にならないしなあと思って、当時、全国をキャンピングカーでライブツアー中だったSleepyhead Jaimieの諏訪君の話などをした記憶があります(その子もたまたま彼らのことを知っていた、色々な人いるよねという)。結論として何を言ったかも定かじゃないんだけど、やりたいことをやるにはやりたいようにやれるための努力が必要、みたいな話をした気がします(説教爺じゃないかw)。なんかそんな感じだったと思う。話せばわかることも多い。

今年に入ってか、その子がデザイン事務所で活躍しているという話を聞きました。ああ、良かったねえ、と思いました。なんか相談に乗るとやはり気になって、気になると心配するのだが、うまくいっていると聞くと安心する。ってまあ、普通のことを書いているのだけれど、これはようは普段、ラグビーの後輩と話をしたり、業界の後輩と話をしたりするのと何ら変わらないのだよなあと思いました。

ここで思うのは、僕が今回話題に出した子って「特別な子」ではないのだよなあと。なぜなら僕別に特別じゃないから。普段の話をしていたし。色々な接し方があるのだろうと思うのだけど、基本的には知ってる後輩が気になっていて、うまくいったと聞いて良かった、という話なのだろうなあと思います。例えば職員さんだったり、ブリッジフォースマイルのスタッフだったり、ボランティアとしてプログラムに関わったりというとまた違うのだろうけど、たまたま1日そういう日があったという関わりだと、そんな感じなのだろうなと思うのですよね。どういう仕事したいか、って僕がいつも他の人としてる話しただけなので。

カナエールには特別な意味があるけれど、特別な意味を持たせようとすると失敗する。

逆に言うと、一度、社会的養護の当事者と接点を持つと、実際の声を聞くと、色々な人の価値観って変わるのではないかと思っています。そうじゃないと、活字でしかない。数字でしかない。情報でしかない。映像でしかない。認識が具体的な人にならない。1年に1回でも足りることはあるのだろうと思います。そういう接点を持ってもらえる機会がカナエールです。

「ああ、こういう子応援したいな」みたいなのあるじゃないですか。なんか。

カナエール東京はチケット一足早く完売したのですが、地元横浜のチケットがまだまだ残っており、今、四方八方お願いをして、というところです。僕も毎年関わることには意味を見出していて、今年も良いコンテストになれば良いと切に願っています。

5,000円の寄附と、当事者との接点と、応援の機会。

カナエール横浜是非来てください。宜しくお願いします。

チケット購入はPeatixより!
http://peatix.com/event/159851

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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