2016/5/18

デザインの力で若ものたちの明日への想いに応える

3年ほど、ブリッジフォースマイルとカナエールのデザイン周りの仕事をお手伝いして来ました。デザインの力で若ものたちの明日への想いに応える、ちょっと大袈裟でしょうか。

今年のカナエール開催まで1ヶ月前に迫りました。

カナエール 公式Webサイト | 児童養護施設からの進学を応援する奨学金支援プログラム

Smile!というブリッジフォースマイルの広報誌があります。ここ3年の表紙のレイアウトをさせていただきました。最初の年、これまでのSmile!のデザインのトーンマナーを守りつつ、写真をレイアウトして欲しいという依頼を受けました。写真を見るととても良い顔をしている。視線が上を向いている。イキイキしている。

この年、使ってもらいたい素材として僕に手渡されたのは、バスケットボールを皆でしていた時の写真なのだそうです。どおりで笑顔が上を向いている。そのために撮った写真、というわけではなかったそうで、しかし、それをバランス見ながらレイアウトしていくのが、とても楽しかったことを覚えています。制作のやり取りの中で、僕が会ったことのない子どもの話を聞きながら、どれがこの子の一番良い笑顔だろうと思案を巡らすのは、普通のデザインの仕事には、「あるようであまりない」そんな一幕だったように思います。

Smle!はブリッジフォースマイルの活動を支えてくださる方々に配布される他、ブリッジフォースマイルの活動をPRするための話の材料としても使われます。経済的な支援に賛助してくれる人たち、プログラムにボランティアとして参加してくださる方たち、また個人だけでなく、スポンサーとしてサポートしてくださる企業の方たちの目にも触れます。支援くださる方々に子どもたちの笑顔を届け、継続的なサポートの橋渡しになる役割としてSmile!があり、そこにデザインが果たせる役割があります。

カナエールには実行委員会のプロモーションチームの一員として関わることになりました。現場では主にカメラマンとしてプログラムの過程とスピーチコンテストの撮影に関わりました。そのカナエールでの初めての仕事がスピーチコンテストの撮影と、報告書としてのフォトブックの作成でした。

実は僕にカメラマンとして声がかかったのはスピーチコンテストの2週間前!欠員が出たということで急遽、写真が撮れるということで呼ばれたのですが、初めての現場にわからないことだらけでした。事務局の指示をもらいながら、現場におられた先輩たちの声に耳を澄ませながら初めての現場を切り抜けました。今思い出すと冷や汗モノ。

その後、デザインができるということでフォトブックの作成を頼まれます。それまでのプログラムで撮りためてきた写真と当日2人チームで撮影した写真を、文章とともにWeb上でレイアウトから発注までできるフォトブックのサービスを利用して一冊の冊子にしました。カナエールとしても初めての試みだったのですが、2013年以来、毎年この制作に関わっています。

その間、通年の撮影に関わりましたが、現場では色々気付かされることがあります。どんな時に子どもたちの緊張の糸がほぐれるのか、どういう写真が現場の雰囲気を伝えやすいのか、どういうことに気をつけて写真を撮らなければいけないのか。そして最終的に一冊の冊子になる、そのために必要な写真はなんなのか。

子どもの貧困、という言葉を目にすることが多くなりました。親を頼れない子どもたちを支援することにブリッジフォースマイルやカナエールは取り組んでいます。寄付による支援、物品による支援、ボランティアとしての支援、そんな中の一つに、量こそ多くないですが、デザインによる支援も実はあります。そしてそこで経験できることは、自分のやりたいことをやる、とも、言われたことをやる、とも、ちょっと違った、子どもたち、サポーター、スポンサー、多くの人たちの思いの橋渡しをする、というデザインの仕事です。

色々なデザインに関わる人たちが、こういうことに関わる機会があれば良いのにな、と実はずっと思っています。独り占めしておくのは、なんだか少し勿体ない、そんな気もしています。経験は、そこに役割がないと、生まれ得ないものでもあるからです。

きっと手応えのある仕事になると思います。

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