2016/2/20

玩具と道具 – 『はじめましての郷土玩具』 甲斐みのり 『ぼくの道具』 石川直樹

2冊まとめて。1冊目は郷土玩具の本、もう1冊は写真家・冒険家の石川直樹さんの仕事道具の本。

『はじめましての郷土玩具』

はじめましての郷土玩具
甲斐みのり
グラフィック社
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郷土玩具って多分、民藝の器を自分で買い始めた頃に(だから3年くらい前)、器と一緒にしばしば並んでいる郷土玩具というものに魅せられて、しばしば買うようになったのだけれど、とても面白いです。郷土玩具って顔立ちとか作風とか、自分の好みに合うものと合わないものがあるのだけど、しばしば極彩色だったり、ちょっとかわいげの中におどろおどろしさもあったりして、面白いものだと思うのと、あんまり古臭いという印象は持ってないかなと思います(ただやっぱり経年変化で味が出るから長く持っててください、とはお店の人に言われた)。

かなりのボリュームのカタログ的な情報にコラムや展示されてる場所や取り扱い店舗や郷土玩具に由来のあるお菓子、全国マップもあったりで、面白かったです。うちにあるものも全部載っていたと思う。こういうのもやっぱり作り手さんの跡継ぎ問題とかあったりもするのだろうけど、なまじ土地の歴史や伝承としっかり結びついている創作物だけに、長く続いていけば良いな、と感じるものの一つです。

『ぼくの道具』

ぼくの道具
ぼくの道具

posted with amazlet at 16.02.20
石川直樹
平凡社
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こっちはかなりガチでした。登山のプロがその道具を紹介する本なのだから、それはガチに決まってるんだけれども、ただ、門外漢の僕でも楽しめる内容でした。登山は足首が悪いので避けてるのですが、ヒマラヤとか登る時の、アイゼンとかピッケルみたいないわゆる登山道具から、服、装備、だけじゃなく、パソコン、カメラ(中判カメラユーザ!)、あともっと日常の、それこそトイレとか、道具の話がとてもとても多岐に渡っていて、それを選ぶ必然性や使い込んできた経験談とかあって、読み物としても面白かった。

IT系の話だと、ポメラを採用されてるのとかは一つ面白い話だったかな。バッテリ問題があるので、最終的に書き物の仕事で威力を発揮するのがポメラなんだそうで。「極地」とか行く機会もないわけですが、そういう場所で、どういう道具が選ばれて、どのように使われているのか。アウトドアウェアとか僕らも日常で着てたりするわけで、なんか異次元の話というよりは、遠い延長線上の話として読めます。しかし、すごいこだわりが詰まった本だった。まあ、実際、使ってるものの話、書いてあるわけですもんね。

まとめ

というわけで、2冊の紹介でした。つまり両方とも「モノ」の話ではあるのだけど、玩具と道具ではえらく違って、でもそれぞれにストーリーがあるもので、なかなか面白かったです。今日たまたまこういう記事を読んだのですが(ファッションの話だけど)。

The Power of Buying Less by Buying Better – The Atlantic

「モノを持たない暮らし」とか否定するわけではないけれど、「持ってしまったもの」「持たざるを得ないもの」に関しては、これくらいの愛情というか、情熱というか、ストーリーを語れるようであると良いなと総じて思いました。

良い「モノ」の本でした。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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