2016/1/30

セルフ・ベンチマーキング

「自己肯定感」という言葉をいつ覚えたのか。子どもの時はそんな言葉知らなかった気がするし、学生の時もそういう言葉を意識していた記憶はなく、何だかとても最近覚えた言葉のような、でもよく聞く言葉でもあるような、そんな感じでいます。確かに、自信ないと色々うまくいかないだろうし、一方で、何でも自分が正しいと思い込むのも問題だろうし、案外難しい言葉だなあという感じがする。まあただ、意識さえ向けば、そういう感覚のバロメータというのは、確かに人間にはあるものだよなあという感じはします。

最近、評価ということについて考えていて、どうやって自分をベンチマーキングしているか、ということなのだけど、これあんまり総体で考えるの良くないなあという気がするんですよね。例えば、TOEFLとか資格みたいな試験も能力のベンチマーキングだし、振り返りとか反省みたいなものもあるし、PDCA回すとか効果検証するというのもそういう類のことだし、360度評価とか面談とか人事の文脈のものとかもある。絶対評価とか、相対評価とか、そういう切り分けもある。

ただ、自分をベンチマーキングする時に、もっとシンプルに日常的に考えられる方法論ってあるのかなあと考えていたのですけど、ようは、役に立ったか / 役に立たなかったか、ということを個別に見ていけば良いような気がしました。役に立つ、ってようは自分を道具に見立てるわけだけど、結構この「役に立つ」って言葉が包含する意味合いは広くて大きいと思うんですよね。人間誰しも十徳ナイフみたいなところあって、プロフェッショナルって言ったって、そのプロフェッションを細分化していけば、色々な機能性を抱えているわけだし、後は逆にどれだけ節操ないかってだけだと思うのだけれども、5W1Hくらいで、その仕事における、道具としての自分の「お役立ち度」見てって、あんまり自分そのものをどうこうしようとしない、ってのが良いのではないかと思いました。「誰か」とか「何か」に働きかけないところで、「価値」って基本的に生まれないですよね。だからその積算を総和にしないで個別に見ていけば良い。

1人で仕事をしていると、自分をベンチマークするためには、「クライアント」にどれくらい役に立ったか、という一軸ですよね。チームで仕事をしていれば、加えて「メンバー」というのがある。組織とか大きいプロジェクトに入ると、それがもうちょっと多種多様になって、まあでも多種多様であるがゆえに、一軸で自分の仕事の採点とかしづらいんですよね。だからあれに対して役に立つ仕事できたとか、あれに対して十分に役に立たない仕事をしたとか、対象ベースで考えていけば良い。可能な限り細分化して「お役立ち度」を見ていけば良い。うちとか受託なので、完全に自分のための仕事として処理できるの、多分、経理くらいですね、それだけなホント。

結局、評価って総体化しようとすると無理があって、まあ給料決めようとか思うと、そうせざるを得ないのだろうけど、100回道具を使うとすれば、それを総括して、その道具の評価とするのではなく、100回の評価を100回の使用感くらいのまま持っておく、って言うのが良いのではないかなあと思うのですよね。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるだと思っていれば、まあ失敗とかあるよねー、となりますし、まあすぐ挽回できますし。

まあだから小さくきちんと肯定して、小さくきちんと否定する、みたいなことができればいいんですよね。役に立ったか / 役に立たなかったか的に。その辺、銀行の金利みたいなもので、自己云々とか人間性云々みたいな大元の資産には本来的には大きくかからないはずで。まあただ、ベースの資産がほとんどない状態ってのは、しんどいけど。道具を使うたびの評価をぼんやりさせちゃうと、最後、総括して評価せざるを得なくて、結果、自己肯定なんだか、自己否定何だか知らないけど、仰々しい話になってしまうという。

逆に言うとまとめて評価をしようとしなければ、自己肯定感って、そこそこのもの積み重ねられるだろうし、大きく自己肯定したり、大きく自己否定したりするようには、日常の粒度では仕事動かない気がするし。一方で、役に立ってるのに否定したり、役に立ってないのに肯定するのもまずい気がするし。評価のサイズ感を小さく維持して、確度を粗くせず、束ねないみたいなことですよね。そういうのをログとして残しながら、チョコチョコチョコチョコやっていけばいいんじゃなですかね。

そういうのが自分で自分をベンチマーキングするためのコツのような気がしました。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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