2016/1/18

防災、難民、辺境 – クライシスとネット接続

昨日、興味深い記事を見つけました。ドイツ政府が難民のためにアプリを配布しているという話。難民の方々へのアプリは他にも民間主導でも複数開発はされているようですが、このアプリがネット接続しなくても使えるようになっているという話が気になりました。

Germany launches smartphone app to help refugees integrate | The Verge

難民の方々向けのアプリがネット接続しなくても使えるようになっている理由は憶測するしかないのだけど、通信コストと安定性の問題考えると、ドイツへのファーストガイドがガイドブック的にネット接続なしで使えることは、意図があるんだろうなという感じがします。

これ読んで、アフリカでの携帯電話のショートメッセージを使って送金する仕組み、M-PESAを思い出しました。リバース・イノベーションの話題としても多く取り上げられている事例だそう。

LINE Payのモデルがケニアに!?ケニア人の生活を支えるモバイル送金サービス『M-PESA(エムペサ)』が面白い!

後は皆さんにも身近なポイントかと思いますが、防災があります。ネット接続の不安定な場合は、これまでに参加したRace for Resilienceのアイデアソンや、IT DARTのワークショップでも、常に話題に上がって来たことでした。

この辺のネット接続が不安定な状況での対応は、レジリエンスを確保するための戦術として、一つ大事なことではあります。一方で、サービスを考える時には、処理はアプリ側よりサーバ側に重点を置いた方が良い、という話は今日も仕事仲間としていて、だから世のトレンドと、クライシスの現場で要求される仕様は、真逆なんですね。

パンデミックの時に何が必要かとか、テロの時に何が必要かとか。混乱時に通信インフラの安定性に依存する時の社会システムの脆弱性というか。

今日も大雪で通勤に大分混乱があったようですけど、それでも交通インフラは何とか動いていて、おそらく皆スマホを活用して、ということだったと思うのだけど、もっと有事にネット接続ありきで考えて良いのか、というのを考えさせられる話ではありました。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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(2012-10-5)
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