2016/1/3

2016年、デザインについて思うこと – デザインが抱える3つの「用」

おまえが語るなよって話ありますが、昨日良い話を読みました。なんかとてもよくまとまっていた。

2016年 デザインに関する5つのトレンド | freshtrax | btrax スタッフブログ

これ読んだら何か書きたくなりまして、ポイント3つに絞りました。題して、3つの「用」。

デザインの適用

これは上記記事でも触れられている範囲かと思いますが、デザインの適用範囲が増えていくと思います。デザインと企画とか、デザインとエンジニアリングとか、デザインとマネージメントとかの境界が融和していくのではないかと思います。デザイナーはここに期待感と危機感の両方を持っていた方が良いと思っていて、デザインが色々な分野に応用されていく反面、デザイナーが「デザイン」を取り上げられてしまう可能性というのも示唆されていると思うのですよね。デザイン思考の隆盛は、単純にデザイナーへのベネフィット、ということではないよ、と思います。

もう一つは適用対象が増えていくでしょう。どんどん新しいプロダクトやテクノロジーやサービスが出て来ていて、そこにはそれぞれの「デザインの経験」というのがあるのだけど、多くのデザイナーにとって未踏のものが多そうです。昨年はVR、ドローン、AI、ロボットなんかが話題になったか。今年なんですかね。例えばFinTechだったらチャートってデザイン対象ありそうだし、AgTechだったら農園とかね。なんか色々ありそうですね。

デザインの採用

ここ数年かなり聞かれるのは「デザイナー、良い人いませんかね?」とか「UXデザイナーってどうやって採用すれば良いですかね?」みたいなことです。「良い人がいない」という言葉を聞くのですが、デザイナーが劣化しているということではなくて、単純に需要と供給が変化してるという話だけでもなくて、やっぱり時代の変化でデザイナーに要求されるものや、UXデザイナーという新しいデザイナーの職能に対して、組織が対応し切れていなくて表層化している問題ではないかと考えています。

これだから、本格的に教育とか、啓蒙とか、啓発とか、行われていくべきなんだろうけど、多分、今、既に、取り入れてるところもあるだろうし、既にやって来ていたところもあるし、そういう人達が社会でまた必要数に満ちるまではバッファがあるなということと、組織内でUXデザイナーを育てることがきちんと結実している組織とそうでない組織が、そろそろ分化してくる頃合いではないかと思います(UXデザインの話はここ4〜5年あった話だし)。広い裾野に向けた、教育のパッケージ化とか、評価基準のコモディティ化も、ボチボチ、なのはではないのだろうか。ずっと「新しいもの」であり続けるわけにはいかないわけだし。

デザインの盗用

まあ2016年を迎えて、これ無視できないなという感じしますよね。ようはデザイナーズ・ディシプリンみたいな話だけど、表現の質と倫理とまあなんかごにょごにょしたものが、もうなんかわけわかんない感じに議論ありましたね、というのが2015年だったと思います。あんまり素知らぬ顔で2016年迎えられないというか。新年早々、なかなかすごいのも話題になってましたし、自分がやらないの当たり前だけど、年越して垢落ちたことにはどうやらできなそう。

これデザインに関わる全ての人にとって、2016年に持ち越すべき問題だと思いますよね。先に言った通り、デザイン色々な範囲に今後浸透していくわけで、そうすると余計に、そこに規律とか躾が求められると思うんですよね。デザイナーのせいだけにもできなくなって来る(と思う)。デザインとコンプライアンスみたいな話とか、なんか2016年は2015年色々ひっくり返ったものを、改めてきちんとリードしていくような動きがあると良いのではないかなと業界の片隅でつぶやいているのが今です。

まとめ

というわけで、「適用」、「採用」、「盗用」、3つの用でした。そもそもデザイン自体が「用」という言葉とは関連の深い言葉で、何かを用いる、そこにあるのがデザインということだからだと思うのだけれど、用いられるデザインの話だけでなく、デザインを用いる(主に抽象的な畑でだと思うけれど)ことが、少し広義になったり、センシティブになったりするのかなあと思います。

良くも悪くも、悪くも良くも、結構デザインということ、色々な意味でのアテンションがある状況かなあと思うので(しかもデザインの新しい意味とその解釈について)、割とエキサイトして迎えて良いタイミングなのかなとも思います。なかなかハードそうでもあるが。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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