2015/12/25

リクルートの本格リモート・ワーク導入で考えるフリーランスの変容

昨日、リクルートがリモートワークを本格導入するというニュースがありました。

上限日数なし・雇用形態にかかわらず全ての従業員を対象としたリモートワークを2016年1月より本格導入 働き方の選択肢を増やし、個の更なる成長と新しい価値の創造につなげる | リクルートホールディングス – Recruit Holdings

雇用形態にかかわらずとある通り、派遣社員の方々なども含まれる様子で、フリーランスの僕にとっても、これは興味深いことだなあと感じました。

今はリクルートという大企業が先んじて、という状況だけれども、いつでもどこでも自由に働けるのがフリーランス、ではないよね、って方向に向かう一石と読みました。

リモートワークというけれど、僕18歳の時からリモートワークしていて、最初の頃でこそ、グレーの公衆電話見つけてモジュラージャックでモデム繋げてダイアルアップ、だったけど、データ通信用のPHSが出て来て、カフェで仕事するとか、移動中に仕事するとか、旅先の河原で石に腰掛けて仕事するとか、あったわけです。ただこれはとても小さい規模の会社での仕事、ないしフリーランスだからやれていた。2005年を過ぎると松村太郎君が「ネットノマド」という言葉をフリーランスに関して使い始めて、その後、佐々木俊尚さんが「ノマド」という言葉を一般化させました。

一方で大企業がこれを導入するというのは単純にセキュリティやコンプライアンスの問題だけじゃなくて、プロジェクトの規模感だったり、マネージメントの規模感だったり、タスクの規模感だったりが違うわけですよね。

僕も今、完全なフリーランスとしてのリモートワークだけじゃなく、企業のプロジェクトのメンバーとしてのリモートワークも体験していて、そこにはそれに見合ったツールやスキームやマインドセットがあって、規模感のある仕事でもそういうものが成立するようになっているのだな、という感じがしています。

という時にこれからリクルートのような大企業がこういうことを実践するようになると、フリーランスが「ワークスタイルとして豊か」みたいな話は、少しずつ脇に追いやられていくのかなという気がします。

その上で、フリーランスとは、というところに残るのは、平たく言うと「商売としてのフリーランス」ということではないかなと思います。

正直、いつになってもフリーランスの議論がワークスタイルの話に留まっていることにはちょっと食傷気味だなあと思っていたので、今回のニュースは歓迎するべき話だなあと感じました。もっとフリーランスとしてのビジネスへの関わり方とか、役割の機能性とか、そこにしかない強みとか、そういう方にシフトしていくと良いなと。

世の中のほとんどの企業がリモートワークを承認できるような社会になった時、それでもフリーランスを選ぶ理由というのはあるでしょうか?

多分その辺にあることが、フリーランスの本当の醍醐味だろうなあと思うんですよね。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

是非、フォローしてください!
Twitter / Instagram

(2012-10-5)
売り上げランキング: 14,705
100円