2015/10/6

手数の話

今日、読んだ記事でなかなか面白かったのに、こんな記事がありました。

美容師が独立3ヶ月で月商100万円。ホットペッパー無し。個人メディアで集客してみた。 | 町田美容院の知恵袋

これかなり面白くて、色々考えさせられるところが多いのだけど、特にブログ記事とLINE@のところの手数ですよね、これがスゴイ。下手な鉄砲を数撃ちゃ当たる、という言い回しは昔からありますが、キャリア14年の美容師さんということで、ノウハウの蓄積はあるのだろうし、それをもうなるべく全部出しに近い状態で発信することによって集客に繋げるということなのだろうと思います。勿論、美容師さんの商売がこうした質問や相談から商売を始めるということにマッチしているのだろうし、スモールビジネス、toCのビジネスであるがゆえに、ネットでの個別対応がフィットしている、という感じもします。

最近、大事だなあと思うことに、まず手数を増やすということ。これはつまりチャレンジの機会を増やすということですよね。これ大事。加えて、チャレンジが成功した、つまりはまったものをきちんと抽出して価値を伸長すること、これ大事。

例えば施策を打つための方法論を検討する時に、問題解決の方法を最適化するための意思決定、というのは、出て来たアイデアを1つに収束していくわけだけど、実はどれだけ多くの施策を打てるか、それにはどうすれば良いかを検討する、という考え方もあるのだよなと思います。「意思決定」という言葉のマジックがある。

実際はなるべく筋が良さそうな施策をできる限りたくさん撃って、それらをベンチマークした結果、精度や確度を上げていく、というやり方が良い気がしていて、そこに割けるリソースが限られているわけだから、より1つの施策あたりに割くリソースを減らしつつ、有効に、たくさん撃つ、という方が結果としてリスクヘッジにもなるし、信念と確信があっても外れる時は外れるのだろう、と思います。だったら面の勝負をしつつ、強い線を導き出すということを繰り返した方が良い。

この辺り「仕事」の方法論として難しさがあって、ある種、そこそこでやるみたいなことはなかなか容認されないし、うまく機能しないかもしれないけどやっとこうみたいなのもなかなか容認されないですよね。ただ、失敗してはいけないことほど、乾坤一擲にならないようにする必要があって、そういうところには、うまい鉄砲を数を撃つための方法論としての設計が必要なのだろうなと思います。

最近、思うのが、はまることもあるけど、はまんないことも多々あって、そのはまったかはまんないかという総体と付き合ってかないと、僕の仕事はなかなか機能しないよね、ということです。はまったって評価することも大事だし、はまんなかったって評価することも大事だし、そういうことの繰り返しだよなあと思う。

全体の仕事から見るととても小さな仕事のカタマリが想定外の成果を生み出すってことはママあって、まあだから怖い時代だよなあと思うのだけど、無駄なものとまでは言わなくても、そこまで機能しないことも含めたボリュームをこなして、その上でどこかで突破するみたいなことをやっていかないと、特に客商売請け負って白か黒かをやるわけにはいかないので、結果的に良い勝負ができないよなと思います。

でもこれ考えてみるとうちの営業方針自体がそうで、仕事やってみないことには、その関係性が長く続けられる仕事か、その後、大きく利益を出す仕事かもわからなくて、ただ、なんとなくいつも数を抱えてる状態を続けるというのは、上の話に倣うところも多いのかなあと思います。

最初から一発勝負で一発当てに行く、みたいな勝負はつらい。その辺を極力避けてるのが、案外そこそこうまく回ってる理由なのかも。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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