2015/10/2

『民主主義ってなんだ?』 高橋 源一郎 SEALDs

あんまり政治の話って書かないのだけれど、こないだ思うところあって「民主主義と政治的な意志と選択肢」というのを書きました。そこにはデモについても少し触れた。

あと今回やはり外せないのはやはりデモの話かなあと思います。Occupy Movementみたいなことは割と昔から関心があって、日本でそういうことって起こり得ないのかなあと思ってはいて、特にその森田童子が歌った安保みたいなものからすると、世界のデモはインターネット以降急激に変化しているように思えて、今回のデモは具体的な表象だったと思うし、若者にとって、僕が持っているようなチョイスの1つだったのだろうと思うし、僕ができることより多くの人を巻き込むことだったのだろうなあという気はしています。正誤の話ではなく。

したらば昨日、ふとネットでこんな記事を見かけ。

学校教育に洗脳されなかった シールズ奥田愛基の野生|佐高 信の「一人一話」|ダイヤモンド・オンライン

これ本当に話の一部でかないんですけどね、この記事に言及したツイートに奥田さんは「非凡」と書いてる人がいて、確かに今回のことを鑑みて、この人が「非凡」な人だって認識大事だなあと思って、というわけでくだんの本、全然興味なかったんだけど、急に読むことにしました。

民主主義ってなんだ?
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こういう言い方をすると変ですけど、読みものとして、特に前半、とても面白いです。メインのメンバーのバックグラウンドの話を読むと、ああやっぱりちょっといわゆる普通の感じじゃないよな(普通って人のバックグラウンドを語るのに本来的にはあてがうべき言葉じゃないと思うのだけれど)、という感じはします。デモのことや、そこから波及するもろもろのこと、あと政治のこと置いといて読むと、「なんかすごいのいるな」という感じでした。

その上でデモなのだけれど、知り合いも現地で相当の違和感を覚えた、という話をしていて、僕も自分が足を向けようという気もなかったのだけど、ただ本を読んでいると、ある規模以上の人を巻き込むためのわかりやすさとか、そのために割り切ったり振り切ったりという判断あって、彼らなりに色々なトライ&エラーがあって、オヤジ世代の学生運動からOccupy Movementまで様々な文脈を踏まえていて、結果見ると、スゴイ感じしますよね。何と言うか、迫力のあることが起こった感じがある。

インターネット上の話だと、やっぱり尾ひれもつくし、色々ノイズも多いので、書籍の形で世に出すために色々整理もされているから、賛成の人も、反対の人も、中庸な立場を取る人も、「どんな人が中心になってやったんだろう」という意味においては、読んでおいて良い本だと思うし、人のやることだから、そこを置いておいてしまうと、なかなか本質を掴み損ねる気もします。その上で正誤の判断はすれば良いのかなと。社会人経験とか勉学知識が足りない若者がやったこと、みたいに解釈しちゃうと(まあ読んだ上でそういう解釈があっても良いが)、判断を間違える気はします。

何がどうなってこうなってるんだろう、って言うのは何となく気になってたことであったので、今年読んだ本の中でも読んだ甲斐が強い本だと思いました。

民主主義ってなんだ?、という問いに対しては、先述の「民主主義と政治的な意志と選択肢」の内容で良いのではないかなと思いました。僕のスタンスは、社会問題の解決は何も全て政治を介さずとも良くて、僕は非政治的なことで関与していくことで、ある意味、いっぱいいっぱいではあります、という感じがしています(というほど何かやってるわけでもないし、ましてや安全保障の話なんて関与のしようがないわけだけど)。

騙されたと思って、騙されないように読むくらいがちょうど良いと思いますけどw、僕の読後の感想は素直に「面白かった」でした。

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加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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