2015/9/18

『すごいインド: なぜグローバル人材が輩出するのか』 Sanjeev Sinha

最近、インドに関わる自分の経験を思い出すのだけれども、そう言えば、高校時代の物理の先生はChandrashekharさんというインド人の方で(確か企業をリタイアされてからのキャリア、ということだった気がする、うろ覚え)、本書の著者のSanjeevさんもIITを卒業して人工知能の会社で仕事するために来日したそうだから、本書で語られている「グローバルに活躍するインド人」の先達が高校の先生だったのかもなあ、などと思っていました。

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というわけで、すごいインドなわけだけれども、インドの経済とか、産業とか、文化について論述された本はあるとして、インドと日本の関係性に取り組む著者の経験則や経験談に基づいて書かれていて、とてもわかりやすい本だと思いました。

インドはこの数十年で確実にアップデートされてるよう、たまたまインドで仕事してる友人や、インドに暮らしている友人がいるのだけれど(Facebookでたまに現地の様子を見れる、昨日はガネーシャ祭の写真がアップされていた)、そういう人たちがどういう中にいるのか、少しイメージ出来た感じもしました。そう言えば、シリコンバレーで働く後輩も、インドのエンジニアすごいって言っていた気がします。

よくよくわかったのは、やはり国民性の違いや、貧富の差、国土の広大さや、多様性、そして教育やインフラ、急速な経済発展、本当に色々違って、総じて時代感覚というか時代のスピード感みたいなのも日本とは違うだろうな、という感じがしました。ただ、Sanjeevさんも指摘しているけど、あまりにも違うから、相互に補完することがあるのではないかというのは的を得ている気もしていて、日本人が日本のやり方を、インド人がインドのやり方を、それぞれ堅持せずに歩み寄れば、面白いことはありそうだという感じもします。

特にグローバルに、それぞれの国のトップエリートとしても活躍するインド人が、現地のコミュニティに溶け込みやすいのは、インド人が個人主義だから(インド・コミュニティに固執しないから)というのは興味深くて、だからこそMediumというか、中間組織みたいなものが機能することが更なる発展に寄与することがある可能性を感じさせる一方、そういう強さってなかなか日本社会で生まれにくいもの、という感じもしました。

門外漢にもわかりやすく、良い本でした。

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