2015/8/24

自分が稼げなくなるイメージが湧かない、というのはなかなか危うい、という話 Reprise

Repriseシリーズ。そういや、そういう話、昔書いたなあと思って「自分が稼げなくなる」と検索したら、一発で出て来ました、該当記事(Googleのサイト内検索、本当に便利)。

自分が稼げなくなるイメージが湧かない、というのはなかなか危うい、という話

これ書いたのが2012年とあるから、ETを法人化する直前で、よっぽどネガティブなトピックだとも思えるのだけど、割とこういうことは年がら年中つきまとってるもので、あまり不安とかじゃないです。

絶対に稼ぎ続けることができるシステムなんてないし、その上で、絶対にそのシステムから外れないメカニズムなんてないだろうし。人が「何とかなる」という時は大抵、そこに論理的な判断働いてなくて、何となく閾値は超えているはずである、安全圏にはいるはずであるというイメージだったりするんですよね。

でも実際は閾値を超えていることや安全圏にいることよりも、どうなったら閾値を下回るのかとか、どうなったら安全圏から外れてしまうのか、ということの方が大事で、そういうことを論拠を示して考えられていることって意外と少ないんじゃないですかね。

という話をしている。例えばブログシステムが出て来た時に、例えばデザインテンプレートの販売サイトが出て来た時に、最近だとASP型のOwned Media構築サービスとかも出て来ていて、ジワジワまたそういう議論もWebデザイン業界としてあるみたいだけど、そういうのって結局、業界の行く末はある意味での自然の摂理というか一人では抗えないことなので、自問自答のところまで落としてくるしかないと思うのですよね。

こういうことを考える時に、例えば企業に勤めてる人だと、職を失うとか、左遷されるとか、降格されるとか、なのかも知れない、つまり何か失うのだろうと思うのだけど、フリーランスだと失うというよりは、自分に値段がつかなくなる、みたいなことになるのですよね、これ結構怖い。逆に言うと、「自分の市場価値を」みたいなことも言われるけど、自分が稼げなくなるイメージを考えた時に、市場価値って考えざるを得なくなる。

ただ良いのはとりあえず明日肩を叩かれてあなたは仕事を失います、という類のことではフリーランスの仕事は起こりづらいから(これは業態にもよるけど)、そういう意味で、仮に坂が下るとしても、自分を省みてる余裕あるんですよね。だから割と、フリーランスって案外「自分のあれがまずいんじゃないか、これがまずいんじゃないか」って自己否定しやすくて、それを修正する余裕もあるし、逆に自分でやらないとあまり叱られもしないので(静かに仕事がなくなるのだと思う)、むしろやれないといけない。これは割と「自由である」とも言い換えられると思います。この自由があるから、割と論理的に自分詰めちゃっても大丈夫。

最近はどうかというと、自分が稼げなくなるイメージ湧きますよね、大いにある。それは毎月の売上の上下、みたいなことじゃなくて、事業を育てるみたいなこととも違うし、だからつまり自分の市場価値の問題なのだけれども、市場価値を上げるというのはどういうことなのかというと、突き詰めるとこれは「学ぶ」ということに行き着くのだろうと思っていて、それも何を学ぶかじゃなくて、学びの5W1Hみたいなバリエーションがあって、選択肢は星の数ほどあるのだろうと思います。

そういうのを次のフェイズへどう方向づけるのかというと、随分昔に「知の放牧」という言い方をしていたけど、まあ泳ぐのだろうと思います。動いて回って考えて次どうするか決めるという。そういう話をノマド、という言い方をしていた、10年前。

その上で、市場価値って言うほど大きな市場を実は相手にしなくて、誰のために何の役に立てるのか、まだ見つけられてないものも含めて、自分のビジネスを考えながら、意味づけしていく、そしてそこにコミットしていくことで新しいプロジェクトを生んでいく、みたいなことかなあと思います。

稼げるイメージ湧かないと、稼げないイメージもちゃんと固まらないのだろうと思います。稼げないイメージ湧かないと、稼げるイメージも固め得ない。結局、振り子の振れ幅にどれくらい具体的な想像力もたせられるかということだと思うのですよね。有り体に言うと、そういうことなのだろう。変化、変化。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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