2015/8/13

情報と人と行動と工数

先日、何だか気になるニュースがありました。

首相経験者5人、安倍首相へ提言 安保関連法案めぐり:朝日新聞デジタル

参院特別委で審議中の安全保障関連法案をめぐり、法案に反対するマスコミOB有志が11日、首相経験者5人による安倍晋三首相に対する提言を発表した。首相側にも郵送した。

細川護熙氏、羽田孜氏、村山富市氏、鳩山由紀夫氏、菅直人氏の5名の首相経験者が、マスコミOB有志の働きかけによって、安倍首相に対する提言を発表した、というニュースです。リンク先にはそれぞれの提言のPDFが貼ってあります。で、ふむふむと読んでいた。

ただ、僕途中から提言の内容と違うことが気になりだしまして、マスコミOB有志が集まって首相経験者に働きかけて提言が出たわけですよね。ニュースというか情報としてさらっと読むとそれだけなんだけど。

少し冷静になって考えるとこれ結構すごいことで、現役を引退したマスコミの人、その中でもおそらくそれなりに影響力ある人が、今回の審議中の安全保障関連法案に反対するべく、集まって、議論して、首相経験者に提言を求めることにしたと。おそらくそんな大それたことは一発で決まるはずはなく、それなりに何度か打ち合わせとかして議論して、趣意というか、請願になるような文面作って、それぞれの首相経験者の窓口に個別にアプローチして交渉して、全部揃えて、リリース、みたいなプロセスがあるなあと。

引退して、首を突っ込むには、結構めんどうな話だ。

僕もラグビーのこととか、NPOのこととか、仕事ではそこまでだけど、そこそこ交渉というか調整というかそういうことをするようになって思うに、こういうことが具体的な動きになるには、結構な工数がかかってると類推できますよね。

ユレッジで一つのキーワードとして挙げているのが、Activity-Based Discussionということで、ようはただ闇雲に意見しあうだけじゃなく、具体的な行動を以って議論しましょう、みたいなことなんだけれども、ここにある情報の裏にはそれなりのアクティビティがありそう。いくら力持っていて、ネットワークがあって、地位もあった人でも、多分こういうアウトプットを出すには、それなりに時間と手間と熱意が必要だったはず。でまあ、「マスコミOB有志」という1つのプロジェクトチームがあったとイメージできる。マスコミOB代表、じゃ全然ないんだろうと思いますけど。

こういう情報の裏にあるアクティビティの工数を想起すると、例えば若者がデモを企画することと、今回の交渉が進んだことと、世代間でやり方は違っても天秤に乗るよなあと。

この辺の情報を咀嚼して行動を類推するみたいなのは、当たり前の話だけど、結構大事なことだよなあ、と改めて思う記事でした。

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