2015/8/10

リモートコントロールの謎

最近、真面目な話題多かったので、どうでも良いことを。リモコンって嫌いなんですよね、基本。今、我が家にあるリモコンってエアコンのリモコン1つのみ。これ、引っ越して来てから、基本的に、壁掛けてある状態から離したことないです。よくテレビがないという話はするのだけど、テレビないとAV機器系のリモコンないですよね。音楽は全部PCで再生してBluetoothのスピーカーから出している。あと、地味に照明ですけど、うちの天井からの照明には全部紐ついてます。リモコンないし、それだけのために同じリモコンが家に3台必要になることを想定すると、愕然とする。醜悪以外の何物でもない。

というかですね、基本、大して広くない家にはあらゆるものにリモコン必要ないと思いますよね。立って数歩歩けば良いわけで、立ち上がるのが大変なご老人とかには良いと思いますけど、むしろ、操作系が所定の位置におさまってるのは、どこにあるかわからなくなることもないし、かえって便利ですよね。まあ平たく言うと、リモコンというのはAV機器業界というのが産み落とした不便の極みだと思う。

翻って、冒頭の写真はiPhoneのRemoteというアプリで、これで家のiTunesのライブラリ操作できるわけですが、これもまあもう酒飲んでソファでげんなりしてる時に使うかどうか、くらいのもので実は。そもそも家にいる時、四六時中スマホ触るような生活をしてないし、スマホ充電台から外して、アプリ起動して、操作する手間考えたら、直接PCでiTunes操作する手間と何ほども変わらないじゃないかという。これだから、家にいても肌身離さずスマホは持ってます、という前提のUXだと思う。

さて、とは言え。

まあリモコンのこれからは、どっちかって言うと、多分、IoTにあるんでしょうね。HUEとか、NESTとか、色々あるけれども。ただ、「日常生活になくてはならないもの」かと問われると、やっぱりあんまり必要ないですよね、リモコンと思う。今、なくても済んでるし。だから仕事のことを置いておくと、「遠隔操作できるサーモスタット」より、「目玉焼きが美味しく焼ける鉄フライパン」の方が日常生活での喜びでかいという。そう言えば前にこういうことを書いた。

Chromebook – 便利の行き止まりと、揉みほぐした先にある未来 : kosukekato.com : the idea espresso

こういうのはある意味、色々足しあわされて複雑になったものを、揉みほぐしてシンプルにするためのイノベーション、としてChromebookを例示しているんだけど、まあだからうちリモコンはないから、あんまりそこから引き算できないですよね。。。そうすると、なんだか色々面倒そうなイメージしかない。

ただリモートということ自体は僕の仕事でもあって、例えばテレカンでガツガツ仕事するとか、リモートコミュニケーションなわけだけど、FBやメールを介してコミュニケーションするとか、そういうのは実際に会う機会が少ないことを担保するソリューションとして大いに活用してますよね。リモートコミュニケーションにはお世話になっているけど、リモートコントロールにはあまりお世話になっていない印象という話になる。

つまりこれ、まとめると、リモートが圧縮する距離とか時間、というところに行き着くのかなと思うんですよね。例えば地球の裏側でも日本のテレビ録画できるサービスとかはすごい距離を圧縮するんだけど、テレビ消すのは5歩歩けば済むじゃないですか的なこと。日常生活で数秒圧縮するのに何の意味があるだろうと思うけど、数十時間を圧縮したり、数万キロを圧縮するリモートコントロールにはやっぱり意味があると思うんですよね。レバレッジが効くので。

だから「短い時間」や「短い距離」の世界は、なまじ丁寧な暮らしとかバズワードになったわけで、むしろこれから手間かけるようになっていくんじゃないかと思うんですけど、「長い時間」や「長い距離」の世界は、そこに物理世界で確実にコストが発生するが故に、よりリモートコントロールが効くようになっていって、なんかIoTとかも、結局その辺がないと、デバイスがネットに繋がって、さて、って先の話にならないというか、あんまり生活楽しくなるイメージ湧かないんだろうな、と思いました。

まあ、リモコンを好まない、ってだけの話です。天井から垂れてる照明の紐を眺めつつ。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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