2015/8/8

自分の仕事に見るWeb制作の変化と今後の展望

実は昨日うちのテスト環境のデータベースを誤って1つ消してしまいまして(正確には利用したWordPressのプラグインが想定外の動きした)、ETのサイトと、ET Luv.Lab.のデータが入ったテーブルも消失。2日間のアフター22くらいの時間を利用して、2つのサイトの復旧をしていました。昨晩、ET Luv.Lab.を復旧し、今日、ETのサイトを復旧した、という感じです。コンテンツはまだ当座の分しか戻せていなくはあるのだけれども。

ET, Inc. / 株式会社イーティー | The Incentive Engine

復旧というと元に戻すことっぽいですが、実際はデータベースのテーブルごと消えているので、作りなおしをするしかなく、ただ、ETのサイト、コンテンツは不足しているものの、ほぼ3時間ほどで(まあ自分が納得行けばそれで良いからだけど)、何とか今までのようなサイトを構築することができました。元々素材の用意がある程度あること(ロゴとか、写真とか)、Wayback MachineとGoogleのキャッシュを参照してある程度テキスト情報を拾ってこれたこともあるのですが、やっぱりEnfoldで作っているところが大きいです。

最近、2週間くらいで、LP、とは言え、更新性(複数ページ、というかWordPressの更新機能をきちんと利用する)とページデザインそのものの拡張性があるものをWordPressで2週間ほどで構築して納品するというのを立て続けにやっていたのですが、徹夜などせずとも割と間に合う。勝手知ったる、ということが、クライアントとの関係性という意味でも、作り方という意味でも大きいですが、でもやっぱり早いなと思う。

さっきFacebookに書いたのですけど。

しかし、最近、PhotoshopやSketchでの画面デザイン作業をほぼしないで、画面コーディングもほぼしないで、スタートから2週間くらいでWeb納品する案件とかあって、ラフも作ってないし、ワイヤーも切ってないので、イノベーションやなあと思う一方、仕事なくなる秒読みが始まってるなとも思ってるw。面白いですけどねー。

勿論、フルオーダーメイド、という感じにはならないし、うちの制作物が類似点が多くなって来てるのも事実な一方、このやり方はまるクライアントだと、おそらく「普通にWeb制作依頼するより楽」になると思うのですよね。コスト面もそうですが、コストよりもむしろ、拘束期間とか、コミュニケーションストレスとか、ようはスムーズさ、という意味で。

これからはおそらくWordPressをベースにしたものだけじゃなくて、もっとASP型のサービスで、場合によってはDMPと紐づくようなものも台頭して来るだろうと思います。一方で、WordPressのとは言えセルフホスティング、というところにある自由度は、制作側としてクライアントのニーズに応えるためには必要な余白なような気もしています。

というか、おそらくこの余白が当面のプロとしての役割を果たす狭い狭いフィールドになる。

先ほど引用したFacebookの投稿って、これまで僕が行っていたWeb制作のプロセスのほとんどを「やらない」作り方です。WordPressとテーマセットアップして、そこでレイアウト組みながら、トランジションやアクセント入れながら、構造を考えながら組んでいく。当然、大規模サイトには向かないものの、クイックローンチして育てていく。ただ、そのプロセスをコンパクトに仕上げるには今のところ、PHPやCSSやJS、後はページ構成のセンスとスキルに加えて、英語、みたいなものが必要になる。まだ一応、うちに発注いただくメリットは残せている、けど、近い将来、なくなるかも知れない。それくらいカジュアルに使いこなせるツールが出て来ている、というのが実感です。

昨年、ETのサイトで試して、年末から今年にかけてクライアントワーク、それからカナエールでも試して、今に至ります。このやり方1年くらい試している。あと、こういうやり方を考えると、アメリカにWeb制作会社が存在し得なくなる、みたいな話ももう少し実感としてつかみやすくなる感じもする。なんか色々怖い感じもします。

一方で、世の中にはスゴイサイトいっぱいあって、このやり方がオーダーメイドのWeb開発に太刀打ちできるとは思ってないのだけど、そもそものWebサイトを持つ目的みたいなことを、コストとスケジュール感と目的に対する最適化、言い方を変えればKPIへのプロセスの合理化、みたいに考えると、一定の強さはある、そういう手応えはある感じもします。

これまでの正規のプロセスを経るやり方が古いやり方、今、走らせているやり方が新しいやり方、というわけでもなくて、それぞれは並行して進化していくと思うのだけど、零細業者としては、今の期間は両方で仕事を作れて潰しが効く状態、というのを維持しておかないといけないなあとはちょっと思うんですよね。

勿論、これWeb制作に限った話で、ET自体はWeb制作だけをやっている事業体ではないので、まあ色々保険はあるのだけれども、やっぱり、主戦場のWeb制作、今後どうなっていくかというのは、考えていかないといけない、ことに加え、敏感に変化に対応していかないといけないなあとは思っています。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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