2015/7/27

『メトロポリス』 手塚治虫 – 初期SF三部作より

ふとKindleでレコメンドされてる中で見かけて、「おっ、これは!」と思って、読んでみることにしました。読んだことがなかった。Kindle版が99円だったから、というのもあるのだけど。

メトロポリス
メトロポリス

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Wikipediaによると戦前のドイツの映画『メトロポリス』からはタイトルこそ引っ張ってきてるものの、手塚さん自体は観たことがないとのこと。僕らの世代だと、むしろアニメ映画化された印象が強いのかも知れません(僕は観たいと思っていたのだが、結局、観てない)。

この漫画、結構、読むのに良いタイミングだと思っていて、この漫画自体は科学が生んだ「人造人間」の話なのだけど、最近、割と人間生活にオーバースペックなテクノロジーの話題、多いじゃないですか。ドローン、ロボット、人工知能。この辺りのことがある今現在、だから最近SFの世界が少しずつ再現されて来ているけど(過去の人の想定とは大分異相のものになってるとしても)、良いタイミングかと思ったのです。

レトリックとしては、言わば「科学が世界を救った」ではなく、どちらかというと科学の暴走の「お騒がせ」に近くて、だけど「未来はお騒がせで済まないかもよ」というような指摘なのかなあと読みました。久し振りに手塚さんの漫画開いたけど、序盤の画面の情報量の多さにちょっとびっくりだった。今の漫画読むより1/3速くらいで読みました。

ということで「物語」は人造人間が「生まれて」「死ぬまで」の間にあるわけなんだけれども、例えば今生まれている技術が「生き続ける」のか「生まれて死ぬのか」とか大きな分水嶺ですよね。わかりやすいのは原子爆弾の話とかも知れないけど(余談ですが、先日、回天を取り上げた『特攻の島』読みました、これもお薦め)、要らないものにも、それがなくなるまでには一悶着は出て来た以上、絶対あって、今そういう意味で一番良い面も悪い面も露呈しているのは先に挙げた中ではドローンですかね。僕個人的には免許制とかにした方が良いのではないかと思うのだけど。

あと、人造人間を作るというのは「限られた人間の秘密の叡智」なのだけど、ドローンとか、ロボット、人工知能もですけど、過去に夢見られたものは、どんどんコモディティ化していくのと、特別なものではなくなっていく時節に入っていくのだなあという感じがします。ドローンが配達してくれたら便利だし、ロボットが介護してくれたら便利だし、人工知能がレシピ考えてくれたら便利だけれども。地雷除去の技術がお掃除ロボットになったりもするわけで。

話しずれたけど、だから大体こういうことの起承転結には、賛美、熱狂、混乱、後悔、みたいな段階的なレトリックがあるのかなあと感じました。実世界にこういうことを宛てがえるものかどうかはよくわからないけれども、「メトロポリス」という言葉は何となく聞いたことがあって、読んだことない人は、読んでみても良いかもです。99円だし。しかし久し振りに手塚作品読んだな。

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そう言えば、Kindle Paperwhite、新しくしました。容量不足と視認性の不満と両方あり。キャンペーンもあり、結構お手軽価格だと思うのと、こういうの99円で読めちゃえて、かつ蔵書にできる世界とかやっぱりすごい。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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