2015/7/18

国家と客商売

なんか固いタイトルつけましたが、新国立競技場の話です。なんか色々見てたんですけどね、今回すごい違和感あるんですよね。改めて、まとめ。

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僕はそもそもオリンピックせんでも良いのではと思っていた人で、新国立競技場にお金かけなくても良いのではと思ってた人で、ようは他にやるべきことがあるのでは的な考え方が基本なのですが、にしても今回の話、ちょっとひどいなあと思うんですよね。

でまあ、あんまり人を褒める話じゃないので喩え話にしてみます。

僕がある企業のコンペに出るとします。準備期間で提案作って、企画書出しつつ、見積もり出して、選考して提案が採択されるわけですよね。で通ったら今度は実際の制作に向けて、パートナーさんとか協力企業とチーム作りつつ、制作に入る準備のために色々整理して、納品に向けて試行錯誤しながら制作を進めていくわけです。担当者さんは決裁権持ってる人と実務の窓口、別の時もあるかも知れないですけど、決裁した人にコントロールしてもらいながら(場合によっては直接コミュニケーション取りながら)窓口の人とやりますよね。

で、途中で仕事止めることになったと。予算が当初の目論見から膨らんだ、ということがあるにしても、そもそも法外だったみたいな話になってて、決裁した以外の人も割と好き勝手言ってて、責任の所在も曖昧ですと。挙句の果てに関係ない人たちが、批判やら揶揄してて、そもそもの提案が悪かったとか、井戸端会議してると。

みたいな感じかなと思うわけですよね。

というわけで、昨日Facebookに書いたんだけど。

しかし、建築の世界はよくわからんが、新国立競技場の話は、ザハって人から見たら普通にひどい迷惑な感じしますね。俺だったら、2度とあいつらとは仕事したくないわ、と思いそう。僕の仕事仲間だったら、違約金取れるだけ取らないと、って言いそう。なんというか、ご無体。

金額の多寡は歴然と違うけど、受託の仕事する人間からしたら、良くない客のモデルケース、みたいな印象。はっきり言って恥ずべきと思う、国として。まあだから、最初っからちゃんとやれって言うのと、とりあえず、ザハさん、ホントすいません、ってのが先に立って然るべきじゃないかと思います。

仕事の進め方がどうだったかとかいう精査は勿論あると思うのだけど、スタートも経過もあった話だし、国民の世論がどうというのは発注翻す正義にはならないと思いますよね、全く。

あともしかすると、ザハさん、ホントすいませんって思ってるくらい現場に近い人と、そんなの関係ないという人の乖離で起きてるネジレが、混沌を産んでる、みたいなことは起こり得るのかなと。で、ザハさん、ホントすいませんと思ってる人を(それは権威に迎合する、みたいなことではないと思う)、よくわかんない上のレイヤーの正義で薙ぎ倒しちゃったら、もうなんか最悪の商売相手ですよね。そういう組織だとすると、もうなんかやだ、って感じする。

俺そういうところ付き合うのやめるもの。客商売って受託側と発注側の両方の質を問われるものだと思うし。

問題は根深いなあ、と思ったのでした。

加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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