
くらしのきほん、と聞いて考えたこと – 「カルチャー」と「暮らし」 – 憧れのアウトバウンドとインバウンド
松浦弥太郎さんとクックパッドの新しいメディア(サービス?)が「くらしのきほん」なんだそう。ティザー・サイトが出ていました。
どんな感じなのだろうなあと思うわけです。前に「丁寧な暮らしが丁寧過ぎるという話題」という記事を書いたのだけど、でまあそうか、「きほん」なのかと思うわけです。
そもそも暮らし方みたいなことは丁寧な暮らしがどうということがバズワードになる前から話題になっていたことと思っていて、ちょっと毛色はずれるのかもしれないのだけど、ユレッジで以前、畠山千春さんと話した時の、「暮らしを作る、暮らしを守る」みたいなニュアンスに実は近いのかなあと思うんですよね。
「インタビュー : 暮らしを作る、暮らしを守る コミュニティ・スケールの暮らしと防災」 – 畠山 千春 / 暮らしかた冒険家 – ユレッジ : 日本の「揺れやすさ」と地震防災を考えるサイト
トピック自体は防災の話なのですけど。
それで考えたのだけど、「暮らし」ということを相対化して、ある意味での二項対立を作ろうとする時に、相対するものって何かなあと。これ「カルチャー」ってことじゃないかなと思ったんですよね。なんか似てる言葉のような気もするんだけど。
つまり「カルチャー」というのはしばしば外に何かを求めるもので、しかし、「暮らし」というのはしばしば内に何かを求めるもので、両方とも面白いものではあるんだけど、アウトバウンドとインバウンドみたいな切り分けができるんじゃないかなと思うんですよね。憧れのバイアスが外向きに働くか内向きに働くかというか。
で多分そういう指向性みたいなものって、消費特性みたいなものに反映されていくのではないかと思う。
結局、両方ともコンテンツでしかなくて、流行を追うのと本質的には変わらないじゃん、って風にも考えられると思うのですが、そうじゃないよ、という文脈が成り立つとしたら、そういうことじゃないのかなあと思ったんですよね。
だから、くらしのきほん、なのかなあと。
松浦弥太郎【後編】100年後も古びない「くらしのきほん」をアーカイブとして残していきたい | 佐々木俊尚「ブレイクスルーな人たち」 | 現代ビジネス [講談社]
インタビュー記事を読んでみたのだけど、100年後も古びない、ってのは定着、ということですよね。だからメディアを主体としたら、100年後も古びないアーカイブということだと思うのだけど、本質的には100年後の人にも定着していることってことですよね。
まあ、この話、多分に言葉遊びな感じするけど、なんかそんな感じしました。
というのが、くらしのきほん、と聞いて考えたことでした。明日見てみようっと。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)