
世界中のアーティストに肖像画を依頼できるサービスは既にある – Etsy – プラットフォームでコミュニティが形成されそこでできるルールによってマーケットが生まれる話
旅先でとりあえず空が白んだらコンビニ行こうと思って、横になってスマホでEtsyのArtカテゴリひたすら眺めて気に入ったものPinしてたのですが、Custom Portraitってカテゴリが面白くてですね。
結婚式で友人が絵を描いていたり、行楽地のアミューズメントでもある、確かに日本にもある。だけれど、すごいなあと思うのは、これ世界中の人から好きな人選んで頼めるようになってるんですね。もうなってる。すごい。
数千円から数万円まで、値段もバラバラ。作風も十人十色。
元々、Etsyって作り手さんが買い手のカスタムオーダーを場合によっては対応しますよ、って緩さも魅力の一つなのですが(やったことないけど)、画家さんがいたら、自分の絵を描いてよ、ってのは考えてみれば当然ありますよね。宮廷画家の時代からある。
これでもだから、世界中のアーティストに肖像画を依頼できるサービス、って設計だと厳しいと思うんですよ。
ただ、Etsyの場合、まずプラットフォームがあり、そこで画家のコミュニティ(グループかも)があって、カスタムオーダー受けるの良いよってルールがあると、肖像画マーケットってのが、当初それを仮に設計してなかったとしても、単体でサービスになるようなものができている。これすごいことだなあと。
デジタル系のそれに比べて、ハンドクラフトみたいなことは、ともすれば懐古的と捉えられたりするけど、これすごいイノベーション起こしてると思うんですよねえ。例えばAppleやGoogleがプラットフォーマーとして起こしているイノベーションと比較しても、市場規模抜きにしたら、それに比肩するくらいイノベイティブだと思う。
この辺がEtsy、面白いところだと思うんですよね。
上場初日のEtsy、公募価格の86%高で取引を終了する良い滑り出し | TechCrunch Japan
よっぽど株主なりたいよ、くらいの話だったのですが、サービス好きか嫌いかという話になると、完全に好きなんだけど、世の中的にはEtsy内SEOがとか、売り手の値引き合戦がとか、プラットフォームビジネスの大概に発生し得る問題起きてるみたいですけど、それでもやっぱりサービスに良心あるなあと思うわけです。日本で言うなら、例えばクックパッドのような。
あんまりサービス作りたい、みたいな欲求ないんですけど、生まれ変わったらEtsyできる前にEtsy作りたいですよね。それくらい面白いグローバルなエコシステムなんじゃないかなあと思います、これ。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)