2015/5/4

ウェルフェア・トレードの話 – 人生で作れる物の数は限られている

こういうのは大事な話だから何度書いても良いなあと思うのだけど、ウェルフェア・トレードというのがありまして、マザーネスの羽塚順子さんという方が提唱しておられる。順子さんはカナエールの発起人でもあって、昨年「一度会わせたい」とご紹介いただき、何度かご一緒していて、あんまり仕事がっつりはやってないのだけど、昨年の遠野・釜石行き含め、なかなか貴重な機会をもらえるので、たまにお世話になっています。

「WelfareTrade(ウェルフェアトレード)」とは、「Welfare=社会福祉」と「Fair Trade=公正な取引」を掛け合わせた造語で、社会的弱者と呼ばれる人たちがつくる国内の製品やサービスを、適正な価格で購入・利用することによって、当事者の人たちが、働く喜びと生きがいを持ち、自立できることを支援する仕組みです。
対象としているのは、障がい者が働く福祉事業所(社会福祉法に基づく授産施設や、それ以外の小規模作業所など)でつくられる製品や加工品、農産物をはじめ、仕事や家を失った被災者、在宅のケアラー(介護者)や母子家庭、児童養護施設の退所者で行き場のない若者、ホームレスの支援グループなどによる製品やサービス、刑務所作業製品なども含みます。

ただ、これ多分、数年前に聞いててもピンと来てなかっただろうなあと思っていて、地元のfe.a coffeeの関さんのお話を、日常的に聞かせてもらう機会があったのが大きいのではないかなあと思います。作業の報酬が厳しいことと、作業に工夫が必要なことと、きちんと付加価値をつけて一般の商品と比肩する形で売っていかないと現状が改善されないこと、辺りがインプットとしてあって、その上でウェルフェアトレードという言葉を聞いたので、すごくピンと来た。

これだから、記事書きながら思うんだけど、初めに「良いものだ!」と思ってもらえることが大事だと思うんですよね。その上で、その背景にあるものを知ると、なんかとても思い入れが強くなって、自分にとっての特別なものにしたくなる。というのが、僕のfe.a coffeeでの体験。

さて、今回のプロジェクト。先述のカナエールの事業部長の結婚でした!順子さんから先週末連絡入り、電話でブリーフィング、とりあえずヒアリング終えたので、あと作りながら進めしょうということで、ガチャガチャ。テーマはピクニックということだったのだが、新婚旅行に南米に行っておられたので、「Hola!」って書いとけばカワイイんじゃないかとか、リアルインスタグラムみたいな素材があったので福スタグラムということでいいんじゃないかとか、なんか本能の赴くままに作りました。こういう雰囲気の仕事は意外とやったことなかったので、家にあったPopeyeとかEarth Gardenとか海外のクッキングブックとか眺めつつ、2日ほどで一気に詰めました。

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今回ちょっと結婚、ということだけじゃなく片手間でやれないなと思うところあり、写真のガーランドと芝生のついた梱包やラスクと、あと同じくカナエールの先輩が手がけておられるBrown Sugar Firstって(ココナッツオイルで話題、うちにもある)クッキーの同梱とかもあって、それらが作業所の方達の手で作られてるって壮大なプロジェクトの最後に、ちょこんと僕が呼ばれた感じだったのですよね。作業の写真とかも入れたかったのだがたくさん見せていただいて、多分そこまでは相当時間と工数かかっているはずで、これまじなんか捻り出さないとやべえ、みたいになってました。僕の仕事で毀損させるとまじいものがあるというか。

やはり、先ほどfe.a coffeeの話で書いたけど、初めに「良いものだ!」と思ってもらえることが大事で、その後にストーリーがついてくるのであろうと思います。結婚式の引出物って導入があるから喜んでくれる人も多いだろうけど、普段パッケージデザインも含めてこだわることで付加価値作りに取り組んでるのがウェルフェア・トレードというところあり。印刷会社に出せればよかったのだけど、予算も時間も限られており、最後の梱包は順子さんがされて、なんか今回あっちもこっちも徹夜してるって連絡が入っててすごかったです。皆、徹夜とか出来るんだな。。。(僕はしてない)

最終的には当日のパーティで順子さんとお疲れ様でした良い仕事でした、という話もでき、Facebook眺めてても良い感じなので、良かったなあと思っております。面白かったし。僕らみたいな事業者にとって、こういうのってやっぱり仕事と思うことが大事だと思っていて、こういうことだから確認できるようなことも多い。話違うけど、今、GWで昔の仲間は結構ラグビーやってるようなのだけど、Facebookで昔デザインしたラグビージャージとか流れて来ると、こっちもやっぱり嬉しいものだし。「人生で作れる物の数は限られている」とすると、貴重な機会と思う(なんでもやりますって話じゃないけども)。

もうさんざん当日に僕の撮った写真はFacebookにアップしてひとしきり楽しんだのですが、最後に一枚、あの日、一番良い写真だと思ったのがありまして。俺の写真じゃないんだが。

なんでも南米旅行中に偶然現地で知り合ったカメラマンの人に撮ってもらったそう。ウユニ塩湖だと思うのだけど、これくらい撮れるようになりたいですよねえ、ほんと。

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とても良い。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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