2015/4/16

平易に書く – 勇ましいものはいつでも滑稽だ – ET 10th

割と盲信している言葉があります。小林秀雄の言葉。まあ、割と古い人、好きなので。

勇ましいものはいつでも滑稽だ。人間の真実な運動が勇ましかったためしはないのである。

今日、ETの10年目を迎えるためのページというのをローンチしました。10年目を記念するページだったら来月なのだろうけど、ああ、うちに必要なのは10年目を迎えるためのページってことで良いのではないかと思い。今日、出しちゃいました(まあ、できたら早く出したかっただけだろ説ある)。ETは2015年5月で一応の10年目。Experience TransportersもET, Inc.もつまりETということなので、文字通りETの10年目です。

ET 10th

ETそのものについて出してくことで、いつも考えるのが、ちゃんと平易か、ということです。それは言葉の難解さ、ということだけではなくて、口調であったり、言い回しであったり、場合によっては温度であったり、あとこれが一番大事かなあと思うのだけど、湿度であったりすると思う。

日々、面白い、楽しい、色々なプロジェクトにワクワクしつつも、戻って来るべきところは、いつでも中庸なところに置いておきたい。だから色々な場所に行ける。そういう意味ではET 10th、昔話をグダグダ書きつつも、割とうちがあるべきところにストンと落とせたかな、という感じがしています。

謝辞含めてページに書いたつもりなので、こちらには書かないけれど、10年、今の気分を乗せつつも、きちんと整理できた感じはしています。それは幾分かを「勇ましさへの忌避感」が担保してくれているように思う。

それでも10年経ったから、今回作った内容を、勇ましいと思わずに出せたり、平易に書いたと思えるのだろうという気もします。10年に何の達成感を覚えるかといえば、案外そういうことかも知れません。

だから、次の10年とか言いつつも、そこに書いた言葉はずっと言ってるまんまにしかならなかったんだろうというのと、それは正しい。平易であることはわかりやすいかというと、実はそうでもない。わかるようで、一歩先には、わからなくなりそうなものでもある。

何かそういう儚いもの好きなんですよね、割と古い人、好きなので。

勇ましいものはいつでも滑稽だ。人間の真実な運動が勇ましかったためしはないのである。

ET 10th、是非、ご一読ください。

ET 10th

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