
会社に1人しかいない肩書を得ること
会社に1人しかいない肩書、そんな人に出会いました。押しも押されぬ大企業にいながら、20代にして彼の名刺に記載された肩書の人材というのは、社内に他にいないのだとか。自由なワークスタイルの発露の一つとして、僕は受け取りました。
確かに例えば代表取締役社長という肩書は会社に一人しかいませんね。でもそれよりむしろ、先に挙げたような、人材を分類するためにつけられた呼称ではなく、人材を表現するためにつけられた呼称を持っている人というのは、社内で自分という存在を唯一無二の資産として認知せしめ、それはすなわち、社内におけるパーソナルブランディングの一つの成功事例と言えるのではないでしょうか。
企業に所属していても自由にクリエイティブに仕事をしている人はたくさんいます。けれども、それが唯一無二かというところが肝心です。代替の効かない存在というのは強い。ワンアンドオンリーというのは強固なブランドです。組織内にいたとしても、部署や肩書で自分の能力を規定されない、自分の本来持っている価値が、組織内における評価であるというのは、非常に羨ましい状況であるとも言えます。
肩書はアイコンの一つでしかなく、それ自体に大きな意味が発生するわけではありませんが、さりとて、会社に1人しかいない肩書を得る、ということは、自分の最大限の能力を発揮したい人間にとっては一つの指標に為り得るのではないかと思います。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)