2015/2/2

『土を喰う日々』 水上勉

およそ精進とは程遠い食生活をしているのですが、精進料理を知る小説家、水上勉さんの本です。子供の頃に禅寺で育った水上さんの精進の料理が1月から12月まで順を追って季節の食材と料理とともに綴られています。Amazonでレコメンドされてて、レビューもすこぶる良くてとても気になっていた。

土を喰う日々―わが精進十二ヵ月 (新潮文庫)
水上 勉
新潮社
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食材を丁寧に扱うみたいな話を難しくしないで書いてあって、言葉も綺麗でとても良いと思いました。昔からよく言ってるのは、食べものの本は、文章が美味しそうではなくてはいけないので、往々にして日本語が綺麗だということです。という意味では美味しそうでした。

そう言えば、水上さんは若狭の出身で、高級な魚は山の向こうへ行ってしまって、地元に残るのは鰯か鯖みたいな話書いてあったのですけど、うちの祖母、若狭というか小浜の出身なのですが、鰯とか鯖みたいな青魚苦手なのですが、そういう土地柄もあるんだろうなあと思ったりしました。その後、八王子の人になるわけだけど、梅の季節の話では祖父母の家から送ってもらってた梅干し(すごい酸っぱい、がこれこそが美味い、ということになっていた)が想起されたし、柿の季節の話では祖父母の家から送ってもらってた焼酎柿思い出したし、そういや筍の季節の話ではそもそも実家に竹生えてたから多分食べてた気がするしとか(これが床を突き抜けて出て来たりして最終的に根ごとなくすことになったけど)、晴耕雨読の生活しなくても、なんかそこそこそういうことはあったよなあと思ったりしました。

あと、まあなんか料理とか日々作ってるわけだけど、そういやこの手の本、20代半ばに結構読んだんですよね、そういや。なんか料理のこととか読んで覚えてるところも多い気がする。一押しは有名な辰巳芳子さんのお母様の辰巳浜子さんの本ですね。たまに紹介してるけど、日本語が綺麗です。

料理歳時記 (中公文庫)
辰巳 浜子
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それから精進料理という意味だと、彼岸寺の青覚さんの本がお薦めかも。全然、実践できてないですけど、読んでてなかなか面白い本です、これ。作れそうなもの多いので、知らぬ間にパクっている可能性はある。

お寺ごはん
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青江 覚峰
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まあタイトルが良いよなあ。とてもそうなれる気はしませんが、すごいなという感じがする。『土を喰う日々』。

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