2015/1/21

照屋佳信さんと沖縄への憧憬

照屋佳信さんという作家さんのファンである。いつも使っている器は全部好きだなあと思っていて、これまではどちらかというと好きな作家さんというより、好きなお店があって、そこに並んでる作家さんの作品を買っている、という感覚だったのだけども、最近、照屋佳信さんという方の作品がひとつとても自分の好きなものだなあ、ということとしてあります。

僕もあまり詳しいことは知らず、ものを使ってみて、良いなあと思って調べたのだけれども、照屋さんについてはこの記事に詳しいです。当世流行りのヒップスターみたいなことより、何かこう仙人的なものを連想する書き口ではある。

照屋佳信さんのやちむん | Kuno×Kunoの手仕事良品 | 連載・手仕事レポート | 手仕事フォーラム

やちむんと一口に言っても色々な作り手さんがいて、以前、沖縄へ行った時には壺屋と読谷村は見て来たのだけど、とは言え、それで見たものもおそらく限られたもので、インターネットで見れるものが全てでは当然ないし、石巻の陶芸屋さんで扱われていたもの、誰もが知るセレクトショップで扱われていたもの、銀座の老舗民藝店で見たもの、沖縄の地元紙で見たもの、など色々違う感じがします。ただ照屋さんの器はそんな中でもとても良いなあと思いました。

記事中にこんなことが書いてありました。

照屋さんのつくる物は、焼き上がりを見てみると、土が暴れているように見える。きれいに焼けない。たとえば若い人たちに受けている出雲の出西窯のように焼き上がりが均一ではない。ところが昔の出西窯は均一にできずに、登り窯の作用で黒や白、コバルトの焼き上がりが変化して、その変化とやや粗いつくりに魅力があった。しかし、今の社会はどうも均一性を求める傾向が強く、デザイン化された物の方に興味がある人が増えてきている。時代の流れだから、やがて変わるだろうが、これも今のこの状態でははっきりいって本来的な見方でいうと、あまりおもしろいものではない。人間の手の温もりみたいなものがあまり感じられないのだ。照屋さんのつくる物は人間の温かさを感じる。若い人に敬遠されるのかなあと思ったら、案外、そういった物に興味を持つ人が増えてきているようであり、知られていけば案外、主流になるのではないかと思うし、そうならなければならない。

デザインの仕事をやってるのだから、という時に、一つはある意味、デザインと相反するものに興味が惹かれるということ、もう一つは、デザインというものを突き詰めてやってしまった時にそこに「自分の好きなもの」は残るかという疑問(全然、突き詰めるの「つ」の字も詰めてないですが)みたいなこともあるのかなあと思っていたりもします。この辺は、まだ自分の中でも、それどう自分のものにしていくのか、手探りではあるけれども。あ、陶芸やります、とかじゃないです。

沖縄は本当にまだ知らないことの方が多くて、機会があればまた行きたいなとも思うのだけれども、最近、岡本太郎さんの『沖縄文化論』という本をブックオフで見つけて、すぐに行くという話ではなく、それくらいから始めてみようかと思っているところです。

というわけで、今日も湯呑みでコーヒーを飲む夜更け。

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加藤 康祐 / 企画・設計

プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。

加藤康祐企画設計

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