2007/3/19

一元化

最近iddyというサービスを使っています。「ブロガー向けプロフィールページ」ということで、ブログを始めとして、flickr、del.icio.us、Last.fmなどのRSSを収集してくれ一元化してくれ、とても便利です。

また色々なサイトを利用していると、多くのIDとパスワードができてしまい、管理するのが面倒なんてことがあるでしょう。そういう人のためにはOpenIDなんていうサービスもあります。今はまだブログサービスのみの対応のようですが、色々なIDが一元管理できるようになると便利ですね。

メールアドレスを一人で複数持つ人が増えました。僕も実際アクティブなアカウントだけで3つのメールアドレスを持っていますが、イチイチ色々な所にメールが分散してしまっているのは面倒です。しかし、Gmailの登場でメールアドレスの一元化(全てのメールをGmail経由で受信し、全てのメールをGmail経由で送信する)することで、不快な迷惑メールもサーバ上で除去し必要なメールだけをハンドルすることができるようになりました。

3月18日、PASMOが登場しましたね。SUICAはJR東日本だけのサービスでしたが、これでバスや私鉄や地下鉄でも、電子パスが使えるようになります。交通料金はユーザ視点で考えれば、一元管理のできない理由は、「そちら」の事情であって、「こちら」の事情ではないわけで、一元化は喜ばしいことです。

ところで、僕が「一元化」されないことにより、もう数年も非常にストレスを感じているものがあります。それはストレージの一元化ということ。ストレージというとわかり辛いかも知れませんが、ようは「どこにデータを保存するか」ということです。

実は僕のモバイラー歴は割と古く、1999年頃からは色々とその当時の流行りモノを試して来まして、PDAはWorkPad、WorkPad c3、Genio-e、W-ZERO3と4台使いましたし、データ通信用のPHSもP-in、AirEdgeと使い、ノートパソコンもDynabook、FM-Biblo、ThinkPad s30、ThinkPad x24とやはり4台使って来ました。しかし、今は持ち歩く道具は、ノートパソコンと紙の手帳というのに落ち着いています。

モバイル機器というのは良くも悪くも、機能を分散化させることによって利便性を享受しようとしているわけですが、実はモバイル機器を使いこんでいくと、それぞれの機器間のデータの「同期」を取るのが非常にストレスになって来ます。「同期」できることが便利だと考えるより、むしろ「同期させなければいけない」手間と時間の方が煩わしいと感じてしまうのが、5年くらいのモバイルユーザとしてのモバイル機器の使用感です。

色々なところにデータが分散化し、片方をアップデートしたらもう片方もアップデートしないといけないというのは非常に不便です。PDAの同期ソフトはどちらのデータが新しいかを判別して、上書きするかコピーを作るのか選んだりしますが、しばしばエラーも起き、大切なデータの管理を委ねるには十分なスペックのものとは言えませんでした。

また、家の起動させっ放しのPCにVPN接続して、外部からパソコンのファイルを操作できるようにすることでストレスを減らそうとも思いましたが、結局のところPHS接続でトロトロとネットワーク越しにファイルをいじるのもやはりストレスです。

本来的にはどんな端末でも同じデータを開いて編集して保存できるという状況が望ましいのですが、なかなかそういう環境は作れません。

ですから、今は紙で扱えるものはできるだけ紙にして、データは全てノートパソコンに一極集中させて、デスクトップで作業するときもローカルのネットワーク越しに(LANなのでストレスはないです)ファイルを触るようにしています。デスクトップのハードディスクはバックアップストレージという位置付けで使い分けているわけです。

本来的にはモバイル機器も便利な面がたくさんありますし、毎日の荷物が少なくて済みますから、積極的に使いたいとも思うのですが、データの一元化ができないがゆえに、仕事は常に携行するノートパソコンで行うというところに落ち着きました。

Gmailとかを見ていると、パソコンでもPDAでも携帯電話でも、それぞれの端末に最適化されたインターフェイスで全てのメールの閲覧、返信が可能なのですが、それもやはりメールであるからであって、企画書や会計データ、デザインデータなんかをあらゆる端末でシームレスにハンドルできる環境というのはなかなか実現できないように思います。

先述のVPNでの家のネットワークへのアクセス然り、オンラインストレージサービスの利用然り、結局端末の処理能力や回線の速度で随分状況が変わって来ますし、セキュリティの問題もあります。「あちら側」に全てのデータを預けようという試みは、今の時点では非常にリスキーな話です。

ですから、「一元化」できないなら、分散化させるのは手間と時間の無駄ですから、逆に「切り分ける」という判断が必要だと思います。僕の場合は、どこでも書けてどこでも持ち運べる「紙」と、何でも開けて何でもできる「ノートパソコン」に仕事を切り分けて収束させているんですね。携帯電話はPCメールの着信通知と通話以外使わないですし。電車のなかでは携帯いじらず、文庫本開いてます。

将来的にはストレージも一元化して欲しいとは切に願っているわけですが、もう5年もそういうことを思い続けて状況が改善されないので、諦めちゃったわけです。いつかそういう日、パソコンにハードディスクがいらない日が来ることも祈りつつ、しかしどうやら僕にとって大事なものが「手元」にあるってことは、僕自身のフットワークを軽くさせるためには、とても重要なことのようです。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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