2014/12/2

最小限を最大化する – Enfoldの実用と展開

12月に入って、カナエールのエンパワ募集が本格化しています。色々な人が告知をしてくださってて、募集ページのいいね!も600を超えました。説明会は1月からなのですが、申し込みも届き始めているとのこと。もう一度、このことを書こうかなあと思って、何を書こうかなあと思っていたのですが、せっかくなので、Webの「制作」のことを少し書いておこうかなあと思います。多分、Webに興味ある人には興味持ってもらえる話ではないかと思います。

エンパワ(サポート・ボランティア)募集 | 児童養護施設の若者の夢を支援するプログラム「カナエール」

最近、WordPress関連の記事で、何度か「海外が進んでいる」ということを言っていますが、その顕著な例の1つがEnfoldというテーマでした。このテーマ自体は一般にネットで販売されているもので、ETのWebサイトで一足早く導入されているものと同じです。ちなみにETのWebサイトのリニューアルはほぼ1日でやってます(その後、手を入れてるけど)。

EnfoldはTheme Forestという海外のサイトで購入できます。海外のものなので当然英語です。

WordPress – Enfold – Responsive Multi-Purpose Theme | ThemeForest

これを開発しているKriesiというチームがカッコよくて、オーストリアを中心に色々な国のプロフェッショナルが参加している。

Enfold

About | Kriesi.at – Premium WordPress Themes

おそらくリモートでこのプロジェクトを進めているんだと思います。こういったテーマはおそらくOne and Onlyなものじゃなくて、探せばこれと切磋琢磨してる競合もたくさんあると思います。ただ、僕はここ気に入ったというだけの話で。

テーマの設定は元より、「レイアウト・コンテンツ・メディア」とそれぞれブロック化されたリッチなUIモジュールが用意されており、WordPressの構造を踏まえ、適宜サイト内のコンテンツを参照したりしながら、画面を構築していくことが可能です。ETのWebも今回も僕はほぼコードを書いていない。

勿論、デザインとコードとシステムと一通り見れるのが僕の強みではあるのですが、それを踏まえてこのテーマを使うと、非常に良く出来ていて、おそらく今、最速でWebを作るという課題が僕にあったら、間違いなくこれを使うのが答えになります。画面を組み立てていくのは、Webに関する知識と、WordPressの知識と、あと英語の理解があった方が早いですが、最低でもデザイナー、コーダー、エンジニア、3人のユニットがWeb制作の最小単位だとすると、これが圧縮しているものは大きい。

作るのが簡単ということは、当然、運用も手軽にできるということです。だからその受け渡しもしやすい。ここしばらくこれの活用方法をずっと考えていたのだけれど、年内にはこれを使ったプロジェクトもリリースしていけると思います。ただ、Photoshopで作った画面をWebで再現する、というやり方で捌ける方法論ではなく、クライアントとのコミュニケーションや進め方を含め、工夫がいるやり方でもあります。それをここ半年くらい試していました。

既存のテーマを活用するというだけなら、今までのようにフルスクラッチでテーマをカスタマイズした方が良い、というのが僕の考え方です。ただ、このコンテンツを生成する側のリッチなインターフェイスを見て、考え方が変わりました。これがあるなら、それを活用する仕事がケースに応じてあっても良いと思うようになり今に至ります。ETのサイトが1日でできた理由というのは、1つはこのEnfoldを活用できたこと、もう1つは自分で自分のことをやってるから、なんです。だから1日でWebができるという話にはならない。コンテキストを咀嚼してWebサイトに落とし込むにはやはり時間がかかる。自分のことを抜かせば。

ところで、最小限を最大化する、というフレーズは以前、別の時に使いました。石巻の高校生に仲間からUXの授業をしてもらった際に、そのフレーズを使っています。

最小限を最大化する – 高校生のためのUXの授業 : kosukekato.com : the idea espresso

特にカナエールのエンパワ募集はNPOのプロジェクトであることもさることながら、準備期間も限られているし、走らせる期間も実質、11月から1月までの3ヶ月間のみ。そこに適切にアプローチするのに一番理に適った方法が、僕としては現状このチョイスだったなと思ってます。よく仲間が「時間をかけるほど良いものができる」って言うのだけど(こわい)、その上で、こちらとしては「最小限で最大化する」提案をしていかないといけないのではと思ってます。

たまたま今日連絡もらって家にいたので、珍しくテレビをつけてテレビ朝日の児童養護施設に関する特集を見ていました。その感想は僕より現場にコミットしている人の方に詳しいですが、生活保護の20%が児童養護施設出身なる数字も出ていました(厳密な確証は僕はこの数字に持てないけど)。でも例えば農スクールの話として僕が聞いてる現場の人の話と、カナエールの話として僕が聞いている現場の人の話はしばしば地続きで、問題の解決は対処療法にならざるを得ないからどうしても話が分断されてしまうけど、実際は文字通り地続きの話でもある。色々なことが連関している。

僕はこのエンパワメンバーの経験もないし、そのプログラム作りにも関わってないですけど、持ち場でできることでどういう風に全体を吸収していくかが重要で、それは社会問題のみならず、クライアントワークに関してもそう、うちのプロジェクトに関してもそう、なんか色々連なってるものの連関を自分の持ち場で吸収しつつ、次にごそっと繋げていくみたいなことが必要なんだろうと思いました。そういう意味で、このEnfoldが吸収してくれたものは大きい。

というわけで、今年手に入れた良い相棒の話でした!是非ページ見てみてください。

エンパワ(サポート・ボランティア)募集 | 児童養護施設の若者の夢を支援するプログラム「カナエール」

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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