なにを作るかと、どうやって作るか – チームで作ること再考
チーム仕事、ビジネスでもプライベートでも増えて来ていて、良くも悪くもチームあってのことですから、やるたびに学びと反省がある感じがしています。ただ、基本的にポイントは2つで、「なにを作るか」と「どうやって作るか」ということに帰結するのではないかと思います。
最近その「なにを作るか」ということと「どうやって作るか」ということを、できるだけ一緒に考えた方が良いような気がしていて、なにを作るか決めてから、どうやって作るか考えたり、どうやって作るか考えてから、なにを作るか決めたりすると、結構、漏れとか齟齬とか起きやすいなあと思いました。モノは作るけど、イノベーティブな何かを生み出すみたいなことではなく、きちんとやりたい、ということの方が僕が関わることは多いので、あまり先鋭的なことをやろうとしているわけでもない。
最近、ETの本来のビジネスとは少し離れたところで、Webのプロジェクトを回さなくてはいけなくて、ここ半年くらい色々考えていたのだけれど、基本的には、なにを作るかと、どうやって作るか、の間に、少し蝶番的なことを噛ませないといけないなあという結論に至りました。まあだからWebでそういうのって例えばCMS的なことなんだけど、運用の手前の「カスタマイズ」のところは、割と手間がかかることで、僕がお金をいただいて仕事をしているところではあります。
ただ、例えば、夏にXcodeでのiOSアプリ開発を横で見させてもらっていて、SDKについて割とその道のプロの話を聞く機会があったのだけど、旧来のWordPressの編集画面のWYSIWYGみたいなことからもう一歩進んで、UIパーツをGUIの上で組み合わせて、Webサイトを構成するような仕組み、があれば良いのだなあと思いました。
そんなこともあって、夏にETのWebサイトのリニューアルをしましたが、ほとんどノン・プログラミングで動いています。WordPressの海外のテーマを使って、だからCMSの上にCMSが載るイメージみたいな説明の仕方を最近しているのだけど、ダイナミックなUIパーツをジグソーパズルのように組み合わせて、ページを構成できるような仕組みになっている。
こうするとチームで取り組むに当たっても、Webの専門家じゃない人が作るプロセスにコミットしやすくなるし、ベースの部分をはしょれるので、もう少し上のレイヤーでコンテクストをブラッシュアップできるようになるんじゃないかなあと。パッケージ使うとありきたりになってしまう、みたいな心配は、ある程度、僕の方でカスタマイズも加えて補完する必要があるけれども。
あと、一度チーム・ビルディングのワークショップを撮影したことがあって、チーム・ビルディングでストローでできるだけ高いタワーを作るみたいなことをやるのだけれども、モノ作りのプロジェクトって、それを経ずとものっけからそれができるというのが魅力かなあと思ってて、いきなり分業が始まるスキームじゃなくて、きちんと、なにを作るかと、どうやって作るかを設計した上で、皆がコミットしやすくなるような蝶番、Mediumとしての制作環境が整ってれば、なかなか良いプロジェクトになるんじゃないかなあと思ってます。
Web専業、の人が集まってチーム作ってやるための環境、は勿論大事なんだけど、そうじゃないところでさてどうするの、というのはそれはそれで僕にとってなかなかチャレンジングなことだったりする。あと作ったバッファで、僕自身がどういう+アルファができるか、というのも楽しみなところです。
ちょっとずつ準備を始めています。まずは共通理解を作るところから。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)