2014/10/8

『宮本常一と写真』 石川直樹 須藤功 赤城耕一 畑中章宏 宮本常一 – フィールドワークと写真

今年の、SMAAAAAAAASHという感じのアタリ作家(もとい学者)が宮本常一さんです。これまでに『山に生きる人びと』『忘れられた日本人』と読みましたが、すごい面白い。一昔前の、少し世俗から離れた、しかしそこにある民俗が、ありありと描かれていて、良い人と巡り会えたものだと思いました。というわけで、関連書籍を色々物色していたのですが、探検家、写真家として有名な石川直樹さんを初めとした数名で『宮本常一と写真』という書籍を出しているのを見つけ。

宮本常一と写真 (コロナ・ブックス)
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宮本さんが全国を歩いて撮った写真がたくさん、宮本さんのルーツである周防大島を石川さんが撮ったもの、あと畑中章宏さんの「写真と民俗学者」「日本民俗写真史」というコラムもとても読み応えがありました。宮本さんの著作を読んで、それをうまく脳内でビジュアル化しているかというと、甚だ疑問で、読んでて面白いんだけど、実際のところというと、歴史小説読んでる感覚に近いので、ご本人がフィールドワークで撮影された写真、彼の着目、見れたのは読者としてとても良かったなあと。もっともっとボリューム見たかったですが。なんか膨大な量ありそうですよね。

それにしても。フィールドワーク、ということを少し考えるのだけど、Facebookでも全国飛び回ってる友人知人は多くて、特に食べ物や工芸とかだと、色々な場所でフィールドワークしている人が写真をアップしていて、そういうの眺めているとやはり面白いですよね。おそらくそういうのって、今の時代の、宮本さんのそれにあたるのかなあと思います。後は旅でなくとも、地域に根ざして暮らしの中で新しく行っていることを写真でFacebookに投稿している友人知人もいて、そういうのも多分に宮本さんのそれにあたるのかなあと思います。つまり色々な人のフィールドワークを可視化しているのは、現在でも写真であると言える。動画もその他の手段もあるにせよ。そういう意味で、写真家の写真、とはまた違った面白み、というのをそもそも常日頃結構身近に感じているな、ということを再確認したのでした。

僕自身としても旅に出て写真を撮るってやっぱり面白くて、観光よりは少しフィールドワークに寄った見方をしているつもりだけど、思い出を残すだけじゃなく、思考の体系の一部として、写真そのものが役割を持つこともあるんだなあと思うと、撮り貯めていくのは楽しいことだなと思ったりしました。個人的には宮本常一さんの著作をまず読んでみてから、をお薦めします。

忘れられた日本人 (岩波文庫)
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山に生きる人びと (河出文庫)
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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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