2014/10/2

Home Office 2.0 – 超職住近接郊外居住のその後

Home Office 1.0とは何だったのかというと、僕の場合、実家なんですけども。およそ、1.0を12年ほどやって、その後、2.0を2年ほどやりました。で、ここ2年ほどの変化を、単純に住居移しただけじゃなくて(あんま離れてないし)、ちょっとワークスタイルやライフスタイル、それを支えるテクノロジーやカルチャーの変化の文脈で捉え直してみようと思いました。

1. 打ち合わせの減少

Google Hangout、Skype、最近だと、Appear.inのようなオンラインでミーティングするためのツール、また、Facebook(これは海外であまりビジネス利用しないみたいだけど)、Cybozu Live、僕あんまり使わないけどGitとか、Redmineとか、Backlogとか。これ平たく言うと、打ち合わせに都内出て行く回数が減ってると思います。厳密に言うと、そんなに減ってないけど、クライアントの数が増えただけで、1つ1つのクライアントとの打ち合わせ回数は減っている。Facebookグループで進行して、Skypeで話して、打ち合わせは必要な時だけとか。後はNPOのプロジェクトでは、Hangout繋ぎっぱなし画面共有しっぱなしで制作作業とかもするようになりました。「コースケさん、こっち来れるのいつですか?」ではなく「コースケさん、家にいるのいつですか?」となる。作業環境は家にフルスペックあるので、一番スムーズに話し合いながら制作できるのは家、とは言え、東戸塚に来てもらってみたいなことはあまり現実的ではない(ただ、ITに不慣れなクライアントで、逆に我が家まで来て君の横で指示出した方が早い、とおっしゃられ通ってくださるクライアントもおりました)。クライアントが頻繁に地方の拠点と東京と頻繁に行き来していたりとか、クライアントが海外にいたりとか。勿論、メールと電話がベースのクライアントとかもおられます。いずれにせよ、メールと電話が基本の時代から比べれば、見事なまでに多様化していて、でもプロジェクトにフィットしたコミュニケーションを選んでいけば良いと思っています。そんなわけで打ち合わせが減った感じがします。

2.本棚が無限になった

これもうお分かりですよね。Kindleの登場。これでかいですね。本だらけと言えば本たくさんあるのですが、前より資料的な価値があるものだけが紙の本として手元に残るようになりました。意味は変わってくるけど、iTunes Matchも似たような意味あって、どんなファイルもネットで聴けるようになった。これに付随すると、Dropboxは作業環境のあらゆるデバイスでの同期にキーソリューションになっているし、EyeFiはデジカメからの即時クラウドへの写真送信を可能にした。つまり平たく言うとデジタルデータのクラウド化ってことなんですけど、前項で家にいるウエイトが上がった反面、安心して出れるようになったとも言えます。これ面白い。

3.経理が楽になった

Home Office 2.0は僕にとっては=法人化してからのことになります。そのタイミングで税理士さんのお世話になることになった。これでスムーズに会計のスキームを作ることができました。プラス、法人カード。これが偉大。ほとんどの法人での経費がカード利用できるので、明細送られて来たら使途を手書きで書きこんで、ドキュメントスキャナで税理士さんに送付。以前は諸経費の明細をエクセルで作ってましたが、ほぼこれの記入が必要なくなりました。僕、性格上、レシート送っておくからやっておいてください、は絶対にやりたくないし、毎月数字は出したい人なので手間と言えば手間なのですが、便利になった気がします。個人事業主の時より、今のほうが総じて楽。

4.旅へ

これも大きな変化かなあと思います。地方の仕事が増えたこと、地方への興味が強くなったこと、そして何より、地方にUターンしたり移住したりして、現地との接点になってくれる友人が増えたこと。石巻だったり、福岡だったり、新潟だったり、岡山だったり、高松だったり、多治見だったり、金沢だったり、挙げれば枚挙にいとまがありません。うち、具体的にプロジェクトが動いてることはまだまだ稀なのですが、見たいものを見に行って、見たものを受けて学びたいことが増えて、学んでみると見たいものが増える、ってのは良いルーティンだと思います。旅から帰って来てやること本の注文だったりしますしね。結果、うちの幅は着実に広がっている、と思う。

5.あとちょっと生活そのものの話

最後に生活の話しておきます。一人で酒を飲みに行くことまずなくなりましたし、外食も減ったし、コンビニ弁当みたいなのも減りました。仕事しながら作れるから。冷蔵庫は相変わらず小さいですが、結果、ダメにして捨てるものも少ない。米も炊く時間あるし、出汁をとる時間もある。これは超職住近接だから独りでもできる、ということだろうと思う。あと、靴を履く時間が短いですね。靴好きなんですけど、靴を履いてる時間あまり長くない。多分、一般の社会人よりは極めて少ない。そういうのも面白い違いなんじゃないかなあと思いました。基本、家にいますからね。

まとめ

そんな感じでしょうか。全体観として、都市と地方とその中間の郊外居住ということのバランスが割と取れているなということと、超職住近接、ベッドから5mで仕事場ということですが、そのメリットはここに挙げた些細なこと以外にも活かせてる気がします。本当は、駅からちょっと離れてるのが良いとか、バスが便利とか、地元の商店街のおかげでとか、色々あるんだけど、特にビジネスに近いところではそんな感じですかね。世の通信費もうちょっと安くなって、もっと家電やデバイスが減らせると、もっといいなあとは思っているのですけど。

昨日、東戸塚の西武に行ったら開店15周年記念って書いてあったのですが、僕が仕事を始めた翌年のことですから、最初、オカムラのジュニアデスクに、Dellのコンピュータ置いて、ダイアルアップでモデム音聞きながら仕事してた頃と比べれば、本当に色々変わった気がする一方で、言ってもスタイルみたいなことはずーっと一緒だよなあという気がします。ぶっちゃけ、他の働き方や職場を経験したことがないから、住めば都状態なのかも知れないとも思うのですが、2.0、なかなか快適、という感じはしております。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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