2014/9/20

『シビック・エコノミー』 00 – ヒップな地場経済

なんかFacebookで見かけて面白そうだったので注文してみた本。イギリスの本で、第二版だそうです。そう言えば、この手の本は案外海外の事例とか読んでなくて、どちらかというと国内の話題が多いジャンルだったなあと(俺だけ?)。greenz.jpとかに取り上げられてそうなプロジェクトがケーススタディとして、構造化されて、小気味よくまとめられていて楽しい。

シビックエコノミー—世界に学ぶ小さな経済のつくり方
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あー、プロジェクトって言い方はよくなかったかも知れないです。なんかもう少し地域性と結びついた、だから、とても小さな経済圏の話と言って良い。地場経済というか。そういう「見立て」で解説されてるので、「エシカル・ブランド」みたいな話題よりは、街づくりとかの話に近いということかも知れません。個人的にはノッティンガム大学附属病院の「持続可能性を追求した食料調達」というのが興味深かったです。病院が地元生産者から食べ物を買うってだけなけど、それって多分あるべき姿でやろうとすると色々超えるべきハードルがあるんだろうなあと。日本でもどこかでやってないのかな、と思いました。

一方でこういう話ってしばしば旅先で目にするところでもあって、石巻にはISHINOMAKI 2.0というプラットフォームがあって、イトナブとか、あと最近2.0不動産とか面白いなあと思ってみているんだけど、高松の丸亀商店街とか賑わってるし、八女の町家保存のファンディングの取り組みも面白かったし、今度、Kamakura Dance Festivalって円覚寺でOBAさんというダンサーの方が踊るのですが、それのクラウド・ファンディングはiikuniという鎌倉オリジンのファンディング・サービスで資金を調達してたりとか。そう言えば、新潟の郊外のカーブドッチというワイナリーは随分東京からも人が来るという話だったし、あと、こないだ本読んだスノーピークはきちんと地元の燕・三条に経済圏作ってる感じですよね。益子にスターネットがあることとか、松本でクラフト・フェアが行われていることとかもそうかも。あ、あと仏生山温泉も、あれ地域のコミュニティスペースだ、って言ったらそういう事例か、いい湯だった。福岡では韓国のソンミサン・マウルってところの話聞いたな。などなど、なんか挙げれば切りがないけれど、色々な土地の面白いプロジェクトにはそういうエッセンスがある。

ああだから、こないだ読んだ『ヒップな生活革命』から言葉を借りると、そういう新しい地場産業って少なからず「ヒップ」なわけですよ。かっこいい。シビック・エコノミーで紹介されている事例も、僕が何となく面白いなあと思って見て回っていた事例も。そこに倫理的な動機が、「ないはずがない」、わけで、後は解釈の問題だと思うんですよね、おそらく。その上で面白いかどうかってことじゃないかなあ。

そんなことを思いましたとさ。近所の商店街とかも面白くなるといいよなあ。いや、現状、僕は大変お世話になっていて、満足しているのだけれども。

ひとり仕事: フリーランスという働き方
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