2014/9/11

Apple Watch – 買い換え続けると、使い続けるのギャップ – そこにあるリプレイスメントの文脈の意味

ああ、Apple Watch発表されたなあと思いつつ、そう言えば、最近、Swatchしてるけど、書いてなかったなあと。Swatch良いですよ。これ少し楽しい気分になります。黒+三原色ってありそうでないし。なんか暇な時眺めてると面白いし。

さて、くだんのApple Watchですが、僕が面白いなあと思っているのは、どういうリプレイスメントの文脈に乗っているかなあということです。これはiPhoneと比較して考えたい。iPhoneというのは、いわゆるガラケーのリプレイスメントだったわけですね。おそらくガラケー登場して10年くらいのタイミングで、それをリプレイスメントしちゃった。一方で腕時計というのはとても古くから、おそらく今生きている人は須らく元々する習慣があるもので、それのリプレイスメントの話は大きい。これがまず一つ。

後はもう一つ大事なことだよなあと思うのは、Apple Watchってハード的な意味で買い換え続けるものだと思うのですよね。第一世代、第二世代というような。プロダクトを使い続けていく上で、多分、ハードの世代交代は不可避だろうと思います。だからApple Watchを愛でる人は、買い換え続けるんだろうなあと憶測できます。それはつまりiPhoneのように。一方で、これまでの腕時計というのは使い続けるものだった。モノにより様々ですが、基本的にはバッテリの交換で10年はいけるし、オーバーホールすればもっといけるでしょう。僕、今、ソビエト時代の手巻時計使ってたりしますが、それもきちんとオーバーホールしてあるので、全然使える。

つまり時計って毎年バーゼルフェアとかあったり(詳しくないけど)、ファッションの文脈とも相まって、トレンド変わったりするけど、基本的には、生活における機能、つまり役割も、そこにあるUXも、極めて定常的なプロダクトだったんだと思います。だから、一つのモノを長く使い続ける、ということが成立し得ていた。つまり、逆説的に言うと、Apple Watchは一つのモノを長く使い続けることを許さないプロダクト、とも言える。

まあただ、これは至極あたり前の話で、だからパソコンもスマホもそうだし、Appleというハードウェア企業が隆盛を極めている所以でもあるところで、そこに生まれるプラットフォームには下請けの部品工場とは少し異質の、様々なプレイヤーが軒を連ねて、ソフトウェアアップデートをかけていく。そういうエコシステムの中に入っていくということでもある。そういう大きな変化である気がする。

という時に、僕、今のところ、自分の左手首をそのエコシステムに突っ込むつもりないんですよね。センシングで色々なことできるかも知れないし、決済かざすだけで済んだら便利なのだろうけど、個人が長く使い続けられるモノって案外多いようで少なくて、それを捨てるのに割と臆病になっている。もともとあったのが冴えないって話なら別ですが。

まあ、Swatch、良いですよ、Swatch。

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