
Etsyで進む(進んでいる気がする)グローバル地場産業
割とEtsyウォッチャーなのですが、最近はサイトが日本語化されようとしていたりして、いよいよ本腰入るのかなあなどと思っています。ところで最近ちょっと気になったことがあったので、書いてみることにしました。言ってもEtsyであんまり高いものを買ったことはなくて、今手元にあるものの写真なんですが、1つはアンティーク、というよりはただ古いソビエトの時計。これリトアニアのお店でした。もう1つはKindleケースで、これはカナダのお店ですね。時計は5,341円、Kindleケースは1,682円ということで、まあそんなに高くはないものです。送料かかるにしても。
ソビエトの時計について
これだからロシアから流出したものがバルト三国辺りに大量にあって(EtsyでSoviet Watchとか検索すると大量に出てきます)、おそらく値段もすごい安く入手できて、それネットでオーバーホールしたものを製品として売ってるわけですよね。ちゃんと使えてます。
Kindleケースについて
先述のはカナダの店でしたが、たまたま今日眺めてて、「Kilim Macbook」つまり、キリムでできたMacbookカバーを検索すると、それ僕のみたいな感じで割とちゃちゃっと作ってあるのが出てくるのですが、お店やっぱりトルコなんですよね。その辺で売ってるキリムの端切れで作ってるのであろう。
つまり
何が言いたいのか察しがつくと思うのですが、案外手軽に地元じゃ値段つかないようなもの、少し手を入れて、Etsyを経由して上手にグローバルマーケットに持ち出してるんだと思うんですよね。グローバル地場産業って変な言い回しですが、日本だと伝統産業をブランド化してプロダクトをリデザインして海外マーケットへ進出する、みたいな話あるけど、あんまりそういう「よっこらせ」って話になってないものでSmall Businessとして個人レベルで機能しているものがありそうだなあと思ったんですよね。売れてるかどうかも知らないのだけど。
ノリとしては一時期話題になった四国の「葉っぱビジネス」に近いかも知れない。ただスケールのさせ方がEtsyを経由すると一気にグローバルになるってことですよね。グローバルに展開してもそんなに大きく売れてるわけじゃないと思うんですけどね。でも、元手もあんまりかかってなさそう。こういうのって成功事例にならなそうだから、成功事例あんまり知らないんですけど、成功してなくても、そこそこ機能してれば、割と面白いことなんじゃないかなあと思いました。
Etsy、割と妄想膨らませながら眺めてると色々面白いんですよね。まだあんまりちゃんと見てない人は、一度見てみると良いかも知れません。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)