
『劣化国家』 Niall Ferguson – 三種の神器サボってきた人向け
前に本屋でジャケ買いして、読むのサボっていたの読みました。『劣化国家』ってタイトルはなかなかインパクトあるけど、原題は『The Great Degeneration』でBBCラジオでの講義の内容がベース、ということで割と講義でした、実際。
さて三種の神器サボってきた人向け、って書きましたけど、僕学生時代、政治・経済・法律の3つ、ほとんど触らなくてですね。ある意味、そこやらないバッファで、違うことの勉強してた感じですね。というわけで、ほぼノータッチだっただけに、現代社会の問題を歴史家の視点で横断的に、という本書は良い整理になりました。ノータッチだと読めない、ってことは全然なくて、まあだから学生気分で読みました。この3つに市民社会、という項がついて来ます。
まあ僕割と制度設計の話するよりは現場主義者でいたいんだけど(志向性の問題として)、制度的に衰退してくなら、個は良い現場作ってくしかないんだろうなあと思います。ゲリラ戦。たまたまさっきちらっとソーシャルデザインがテーマのラジオ番組聞いてたけど、社会のために良いことしましょう、みたいなことだけじゃなくて、良いデザインとか美味しい物とか便利な道具とか、そういうのが制度の衰退打破していくこともあると思うんですよね。本書では「技術的楽観論」への反論、ということで釘を刺されている部分でもあるのだけれど。まあでもGood Practiceみたいなものでしか変わらないんじゃないですかね、世の中。
そんなことを思いました。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)