2014/7/11

『カゴアミドリのかごの本』 伊藤征一郎 伊藤朝子 – 世界中にあってコモディティでないもの

なんか、割と民芸に関わるような本、片っぱしから読んじゃったので(頭に入ってるかどうかは別として)、ちょっと毛色の違うもの読みたいなあと思っていたら、かごの本というのを見つけ。ちょっと面白そうだと思って読んでみたら面白かった。

カゴアミドリのかごの本 世界のかご 日本のかご 暮らしのかご
伊藤 征一郎 伊藤 朝子
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日本の色々なところに行きましたけど、なんか割とどこ行ってもあるんですよね、カゴ。僕個人的にはあまり興味なかったので、あるんだなあここにも、って感じでしたが、どこにでもあってそれぞれ違うってのは、「モノ」としては何気にすごいんじゃないかと。本書では主に素材と国や地方を軸に色々なかごを紹介していて、どういう素材だから、どういう風に作って、どういうことに使う、みたいな話がかなり面白いです。愛用者のスタイル提案みたいなパートはまあいいかなという感じだけど。「カゴ」という「モノ」に対する知的好奇心を満たしてくれるという意味ではすごく良い本でした。

それにしてもカゴすごいですよね。世界中にある。各地の風土と密接に結びついている。100円ショップにもあるし、無印にもある。値段もバラバラ。ただ、本書で取り上げられてるのは様々で、それってコモディティ化されてるようで、されてない奥深さがあるということで、ただそういうのも多分、各地でそれぞれ職人さんの高齢化とか、減少とか、廃業みたいなことがあるんだろうなと思いました。フランスには国立のカゴを編む職業訓練学校がある、みたいなのも書いてあって、それぞれはあまりコモディティ化されておらず、かつ時代のニーズとなかなか乖離して来たと考えると、ある意味での保護と、もう一方で顧客啓蒙と両軸で必要なんでしょうね。これ、別にカゴの話だけじゃなくて、民芸や工芸全般とか、食べ物とか、全部そうですね。

思いの外、カゴ自体に強烈な興味がなくても楽しめる本でした。ちなみに写真のカゴは、枕元のライトに紐でつる下げてあって、普段は読みかけの本突っ込んでます。消灯ついでに本しまえて便利。前にネットで買いました。水につけて、形を整えると好みのシェイプになってくれます。

通読してる、『民藝の教科書』シリーズにも「かごとざる」の号があるので、それもお薦めです。

民藝の教科書4 かごとざる
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ひとり仕事: フリーランスという働き方
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