
「応量器による禅の作法~禅のワークショップ」に行って来た
お坊さんと飲みに行った回数だけでは負けません、加藤です。ひょんなことから昨晩、「応量器」というものを使ってご飯をいただくワークショップというのに行って来ました。
応量器(おうりょうき)とは、 禅宗の修行僧が使用する個人の食器のこと。梵語はパートラPatra。音訳は鉢多羅(はったら)。鉢盂(はつう)、鉄鉢(てっぱつ)ともいう。
応量器は主に曹洞宗の呼び方で、臨済宗では持鉢(じはつ)、黄檗宗では自鉢(じはつ)と呼ぶ。
すごく分かりやすく言うと、スタッキングボウルみたいな感じか。山中塗の漆器だそうです。ネットでも売っていた。
![]() 山中漆器/たに屋/応量器 黒 [ 永平寺の精進料理は山中漆器/たに屋/応量器] |
まず、最初の40分、全体の手順をいわゆる、見様見真似、見取り稽古みたいな感じでやります。とは言え、星覚さんの説明つきですが。そのあと実際に8人ほどの参加者でしたが、沈黙の中、教えていた手順を踏んで実際に食事をします。器を並べて、ご飯をよそっていただいて、食べて、後片付けまで。玄米とキュウリと豆腐の味噌汁と沢庵をいただきました。しっかりおかわりにも作法があってですね、しっかりおかわりして完食。
さて、今回は基本的にベルリンから一時帰国していた星覚さんの顔を見に行くかというわけで、ワークショップにお邪魔する形となったのですが、思いの外、面白かったです。かなり複雑な作法で、大体僕はこういうことの物覚えが悪いので、頭の中で必死に手順と付随する作法をパターン化しながらなぞれるようにしようと試みるものの、なかなか覚えられず。ほぼ見ながら追っかけてました。そう言えば声をあげてお経を読んだのも初めてだった気がする。
割とこう作法に則って、一つ一つの所作を追って、丁寧にご飯を食べるというのは、清々しいものだなと思いました。禅の作法そのものに興味はないのだけど、やっぱりご飯配膳していただいて、ありがとうございますを言う、みたいなことは気分の良いことな気がしました。しかし永平寺で修行してる人は本当に大変なんだろうな。毎食だもんな。
参加されてる方は、仏教のイベントでかけていたり、お茶をやっておられたりと、僕だけグラウンドで土をこねていました、みたいな感じで門外漢だったのですが、友人の顔も見れ、御飯も美味しく、学びもあって、良いワークショップにお邪魔したと思います。ちょっといつもと違う場所に自分を置いてみるのは新しい発見があるし、身体性のある学習は座学とは違う面白みがありますよね。ただ、細やかに神経使い過ぎたせいか、その晩、寝付きがちょっと悪かったですがw。
星覚さんの本もご紹介。禅の作法はサイン付きで所有しておりまする。
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加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)