2014/6/11

スモール・ビジネスの時代

@daichisakota さんがハッピーバースデイというわけで、独立して3年と書かれてて、東戸塚で中華食ってからもう3年ですね、と少し感慨に浸っていました。元々、フリーランス仲間は多かったけれども、ここ数年、というか、ここ1、2年、独立して法人化したり、フリーランスだったのを仲間を迎え入れて法人化したり、ということがいくつかあって、おそらく、これからもあの人とかあの人とかみたいな話をチラホラ聞いていて、面白くなってきたなあと思っています。

先日、大学の友人の友人が仕事の相談があるということで、主にWebなどの話をパスタご馳走になりながらして来たのですが、紹介してくれた友人に「ずっと、やってるよね」と言われて、「ああ、そうだよね」となり。彼女からしてみれば、僕は大学の頃からほぼ同じような仕事を同じような働き方で凝りもせずしてるので、見てる方からすれば「ずっと、やってるよね」ということなんだろうと思います。

例えば「世界を変えるサービスを作りたい!」というのは清々しい。今、色々な人達がスタートアップとして頑張っている。僕が20代の後半に客先で出会った友人は、会社も上場し、100人以上の規模の会社の取締役になっている。一方で、先日、業界の先輩にもあたる方と話していて、当時(ネットバブルとかIT革命とか言われてた頃ですね)イントレプレナー(社内起業家)として盛り上がった時にスピンアウトした会社で、今なお活躍している会社は数社、みたいな話をしていた。

さて、別になんか暗い話をしようとしているわけではなくてですね。

恐らく、戦前の焼け野原からは、多くのスタートアップビジネスが生まれていて、今とても大きなメーカーとかに成長している会社もあると思うんだけど、一方で、星の数ほどのスモールビジネスが生まれていたはず。そういうのは個人商店かも知れないし、不動産屋や建設業かも知れないし、資格を持って役務を提供する人もいれば、看板に塗装するようなデザインの仕事もあったろう。それからどれくらいか月日が流れて、親から子へ継承されている仕事もあれば、時代の流れの中で立ち行かなくなった仕事もあるのだろうと思います。

ただ、今、僕の視覚野が捉えているのは、古くは町工場、もしくはギルド、もっと言えば工人の里みたいな集合体が場所に紐づいているのではなくて、新しいスモールビジネスが偏在して、街に馴染んで、緩やかに結びついている世界。そういうものが世界を変えるでなく、世界の一部を、人の仕事や、暮らしを、サポートしている。ただ、そういうところに面白いことは山ほどあって、そういうところにはそれなりにそれぞれのファンが紐づいている。そういうことを組織するべきなのかなあと考えた時期もあったけど、今はざっくりと、そういうものを観察しながら、僕は僕のやるべきことをやってりゃいいなあなどと思っています。

都会で消耗するとか、田舎で疲弊するとか、まあ色々言われる昨今ですが、本質的に今とても面白いなと思うことは、色々なところにスモール・ビジネスがあって、それぞれが面白いから、それは美味しいお店ガイドのように、地域のタウンマップのように、観光のトラベルガイドのように楽しめて、それぞれの面白そうなことやってるところに仕事が集まって、それぞれに新しいエコシステムが生まれていくのだろうと思います。

勿論、Oculusだって、燃料電池車だって、植物工場だって、ワクワクする。だけれども、そうやって、誰かが世界を変えるたびに、ソーシャルメディアや無線インフラが僕らの仕事を変えたように、それを活かして商売するのがスモール・ビジネスかなあと思います。身の丈に合った仕事は、居心地が良い仕事ってわけでもないですし、大変だものそれはそれで色々。

状態は続かないと時代とは呼ばれないので、色々なところで色々なスモールビジネスが続いていけばいいなあとぼんやり考えておりました。

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