2014/4/1

『わたし、解体はじめました ─狩猟女子の暮らしづくり─』 畠山千春

楽しみにしていた手前、昨晩ワーッと読んでおりました。 @chiharuh にはET Luv.Lab.やらユレッジやらで取材してるのでご存じの方も多いと思いますがというか、そもそも彼女がかなり知られているので、最近はこういう子がいて、というと、大概、記事を読んだことある、と言われるからなんかすごい。

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千春のブログはこちら。

ちはるの森 | @chiharuh の日々。

さて。本の感想ですが、その前に、そう言えばつい先日、たまたま全然別の会で楽しみな本が出るという話をしていたのですが、「ブログの記事読んだことあるけど、結局、彼女がなんでああいうことをしたいのかわからない」という話があって、そりゃそうだろうと思いました。冷静に考えるとそりゃそうだし、時系列で追いかけてる人は言ってもそんなに多くないだろうし、多くの人に読まれてるとは言え、記事はすごく断片的なものとして流通してますよね、ブログだし、おそらく。

だから本になってとても良かったと思っていて、話は震災のことから始まります。彼女がなんで、身の丈に合った暮らしというものを見つめることになったのか、当時の体験や考えたことを含めて、自分の言葉で書いてある。その上で、千葉のいすみや福岡の糸島での暮らし、屠殺ワークショップ、狩猟免許取得、初めての獲物のこと、などなど僕が今まで見聞きしてきたことを含めて平易な言葉で書いてあります。あと解体場の見学の話とかも。

あんまり嫌な生々しさはないと思う(僕が免疫できてるからかもだけど)。Facebookとかでたまに見かけるものとかの方がよっぽどだし、そもそもその残虐性を訴えてる話じゃないので、落ち着いて読めば穏やかな内容だと思います。普段の日常では考えが及ばない感覚に触れてる感じではあるけれど。

こういうのはやっぱり極力本人の言葉として伝わるのが一番良いなあというのが正直な感想で、僕あまり自分がやったことないものだから(やる予定もないし)、あんまり直接的にうちのサイトでは屠殺とか解体とか狩猟そのものを突っ込むということはやって来なかったけど、糸島行った時に聞かせてもらった話含めて、きちんとディテールが説明されてるのは良いことだと思いました。ある意味、僕がわかった気になって、取材に無理に含めようとする、ことを極力しなくて個人的なスタンスとして良かったなあと。

確かユレッジの原稿を上げた時に、そういうことだけじゃなく本来的には「暮らしかた」全般の話、みたいなことを書いたけれど、改めて話題になったところにメインのフォーカスがあって、読ませてもらって、面白かったのと、割と安心したのと、きちんと時系列で読むという意味での書籍化の大事さも感じました。

本人「日本で一番カワイイ狩猟本を目指しました」と言ってましたが、イラストも良いし、テイストもガーリーですけど、そこに描かれてる動物はこれまで千春が解体した動物だそうです。

そうそう今日も鎌倉でクライアントとその話になって、「私も古事記を学んで、改めて東洋の思想と生命をいただくという考え方のありようの密接さを感じた」っておっしゃってました。いきなり屠殺ワークショップってキーワードを出されると、そこにはある種、今の世界とは分断された世界がありそうだけど、ゆっくり考えると、千春にはそれが震災が起点だったのだろうし、うちのクライアントはそこに古事記をうつしたということだろうし、まあ僕がこないだ山梨行ったのは「美味い猪食べてみたい」とかでしょうね、多分。

良い本だし、仲間の本は読んでおきたいってのが基本的なスタンスだし(うちの本棚知り合いの本すごく多いです)、その上で、見えづらかった文脈がきちんと追える本で良かったなというのが一番の感想です。知り合ったのは彼女が学生の頃で5年ほどですが、あと5年後の「暮らしかた」はどうなってるんだろうと思うと、なかなか楽しみです。次、いつ糸島行けるだろうか。糸島良いところ。

糸島

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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