2014/1/26

公のコンセンサス形成と洗練されたプロフェッショナリズムの実効力

@gamella 君がちょうど僕も考えていたことを書いていて、ああなるほどなあと思って読みました。

コンセンサスが取れない問題に最大の配慮を求めようとする問題への態度と都知事選雑感 – Future Insight

  • ソーシャルメディアの発達で個人の声が過去最大クラスで大きくなっている。
  • これに伴い、例えば100人くらい声が大きい人を味方につければ、その影響力だけで企業が自粛したり、スポンサーが撤退するに充分な騒ぎになる
  • この成功体験をベースに、他の事例でも自分にとってカンパできない問題に対して大きな声を叫ぶようになる

これどういうことかと言うと、『「みんなの意見」は案外正しい』の真逆で、振れ幅の大きい小さな議論が、しばしば、これまでの「みんなの意見」みたいになるってことじゃないかなあと思います。つまり、みんなの意見は案外正しい、んだけど、炎上みたいなことの周囲にあるものって大概、「みんなの意見」じゃない気がするということ。

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大概は、記事に書かれてる通り、「議論してもコンセンサスが取れない、最終的に個人の解釈に依存する問題に関しては、あまり関わらない」っていうのが普通じゃないかなあと思うし、それは「じぶんごと」みたいなこととはまた別のことだろうなあと思います。

まあただそうも言ってられないこととか仕事してたりするとあるわけで。

そもそも、あまり会議で何かを決めて物事を進めるって仕事の仕方って言うよりは、一番詳しい人が決める、とか、一番早くできる人がやる、ってのが僕の思想なので(その方がめんどうくさくなさそうじゃないですか)、コンセンサス時間かけて話しあって作りましょうみたいなのはあまり得意な方ではないです。

その上で、じゃあ公のコンセンサスをそれでも作らなきゃいけないという問題にどうアプローチするべきか、ってことありますよね。別にフォアグラの話とかは僕も解決するべき何かとして問題設定する必要ない問題、と思ってますけど。

ここに必要なのは大きく2点じゃないかなあと思うんですよね。

  • 洗練されたプロフェッショナリズム
  • その現場へのアクティビティとしての実効力

これを以ての議論であればコンセンサス作り得ると思うんですよね。例えば直近でユレッジに寄稿いただいている野田さんとか児玉さんの話とかはそういう性質のものだと思う。1年くらい「Activity-Based Discussion」みたいなことをユレッジをやるテーマの一つにして来たけど、有識者会議とかあるけど、有識なだけじゃもう駄目だよなあと思うんですよね。だから、ユレッジとしても例えばですけど、野田さんと児玉さんで議論を、とかじゃなくて、それぞれ可能な限り応援するみたいなことだろうなあと思います。社会を成り立たせる議論って、そういうアクティビティが走っていることによって醸成されることで、だから本来的には政治家みたいな人が行う議論って最終調整であればそれで良い。世の中それで全部捌けないんだけど、それこそLeanな国家のガバナンスみたいなことがあるとすれば、そういうことじゃないかなあと思うんですよね。

家入さんのやり方とかはそういう意味ですごく受け入れづらくて、「みんなの意見は案外正しい」じゃあ足りないことあると思うんですよね。政治に関してはそういうものが持ち込まれることは新鮮かもしれないけど、公のコンセンサスの作り方という意味では、随分昔のやり方じゃないかなあと思います。まあ、政策全部プロジェクト化して、クラウド・ファンディングのスキームみたいに回すくらいになったらすごいんでしょうけど、それ相当未来過ぎて許容できない気もするし。

なんか、すごいとっちらかっちゃいましたが、アクティビティへのコミットメントの働かせ方みたいなことに、議論することより興味があるなー、というのがこういう話の雑感かなあ。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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