読書の晩秋企画「自分にとっての三冊」募集!
大分寒くなってきまして、もうすぐ秋も終わりかあと思ったら、せっかく読書の秋ですし、ふと皆様の大事な本を知りたくなりまして。ブログがある人は、下の要領で好きな本を3冊挙げて、トラックバックしていただけると非常に嬉しいです。Mixiの日記とかでも「自分にとっての三冊」と題して書いていただけると、チェックします。今後の読書の参考にもしたいので是非ご参加ください。
『峠』 司馬遼太郎
新潮社
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当時の日本人にしては、非常識的過ぎたのですね
きわめて司馬的で、それがよい
北国の英雄児!
数ある司馬遼太郎作品の中で、僕が最も好きな著作です。司馬遼太郎の特に幕末の作品は、時代の変革者であろうとした英雄が多いですが、河井継之助はそんな中にあって藩への忠誠というむしろ幕末と言えどマジョリティであった思想に則って、その異彩を放ちます。他の司馬遼太郎作品と比べても異色のベクトルを持つ作品で、しかし様々な人物の中でも最も司馬遼太郎作品の主人公として座りのよい人物が河井継之助であり、それが故にこの作品の存在感は僕の中で圧倒的です。
『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』 村上春樹
新潮社
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村上春樹の代表作
勝手な願い
哀しくも美しい詩的パラレルワールド
中高生が「アイデンティティ」ということを考えるにふさわしい作品だと思います(僕がそうでしたから)。集団社会への帰属が容易にアイデンティティと成り得る時代でもないですから、『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』のような個としての自分と語り合うための小説というのは、その後の自分に大きな影響を与えたように思います。現在の中高生とか、この作品をどう読み解くのだろうか。
『It(それ)と呼ばれた子』 Dave Pelzer
ソニーマガジンズ
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どうしようもない狂った現実
たくさんの人に読まれるべき
あってはならない実話。
自分が「恵まれている」という認識を持つのは比較的容易なことですが、「恵まれない」ということへ想像力を働かせることは叶わないことなのだなと思ったのがこの作品でした。活字であることの衝撃。他人行儀で読ませない言葉の巧さと強さがあり、だからこそ非常に心を打たれました。日本では今「いじめによる自殺」が大きな社会問題ですが、「生きることを選択する重要さ」はこの本に刻まれている気がします。

加藤 康祐 / 企画・設計
プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。Webデザインを入り口に、2005年よりフリーランスとしてのキャリアスタート。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート。ラグビーと料理、最近イラスト。
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100円
フリーランスとして働き始めるってどういうことだったのか?フリーランスとして働くってどういうことなのか?フリーランスが目指すことってなんなのか?5年間の自分の経験から書きました。(2010年執筆)