2013/12/30

ユレッジとOutreach Expertise

先日、ロンドンから帰国していた歴史家にインタビューしていたのですが、道すがらユレッジの話になりまして、あれ立て付けがわかりづらいでしょう、と言ったら、ヨーロッパの文脈で言うと「Outreach Expertise」だからすごくわかりやすい、という話を受けました。英語よくわかんないので調べたら、ようはExpertが人じゃなくて専門性そのものに置き換わったイメージですね。

1. Expert advice or opinion.
2. Skill or knowledge in a particular area.

言われてみれば、当初「地震防災のアテンション・コントロール」だって言って、地震防災のアウトリーチに取り組んでいたものが、ユレッジというプロジェクト自体が、地震防災の「アウトリーチ・エクスパタイズ」のストックになりつつあるのかなあと思いました。

今日、違う文脈でIBMがやっているサイトを見つけ。

Mugendai(無限大)| 新たな視点と最新の動向を提供するWebメディア

CSRコンテンツ、なんだけど、もう少しMediumというか企業活動と関わりがありつつも、もう少し外の文脈を宛てがっている。村井純さんやAR三兄弟がいたりする。似たようなコンテンツで東京エレクトロンのTelescope Magazineというのもあります。

Telescope Magazine

こちらも猪子寿之さんとか田中浩也さんとか出てて、「最先端の技術の可能性と未来を展望するWEBマガジン」ということで、東京エレクトロンの外から違う文脈を宛てがってますよね。で、もう少し調べたら、IBMのMugendaiは元々広報誌のデジタル版、という立て付けなんだそうです。

1969年に日本IBMが創刊した企業広報誌『無限大』は、「ITと社会の架け橋」をコンセプトに、企業のエグゼクティブ層や日本のオピニオン・リーダーに向けて、毎号1つのテーマを取り上げて発信してきました。
この「無限大」のコンテンツをより多くの方に情報をご提供するため、このたびデジタル・メディアとしての「Mugendai(無限大)」サイトを開設いたしました。

ただ、運営元がmediageneとなっており、LifeHackerやroomieなんかやってる会社で、IBMのサイトからも外部サイトに移動します、って言われるくらいで、でもIBMのFBページのLike Boxが設置されていたりして、結構立て付けとして面白いですよね。CSRメディア、って言われたらそれまでなんだけど。

辺りの流れを見て来て翻ってユレッジなんですが、ユレッジの面白いところは、うちが運営で色々なところとバーター作りながら進めていて、公開当初はアテンション・コントロールと言いつつも、なかなかアテンション取れてませんでしたが、色々な方策で徐々にアテンション作れるようになって来たかなあという感じがします。

惑星じゃなくて衛星ですよねユレッジは。でまあ、惑星の周り回りつつ、惑星の外で仕事するというか。あ、そのうち軌道エレベーターとか作りたいですね。SF的には。

この辺の自由度が「かなり」担保されているのは、ひとえにプロジェクトに対する理解のおかげなんだけど、対組織で組織の中にコミットしていくというのがコンサルタントだったら、組織の外で組織の抱える問題にコミットし得るプロジェクトを走らせる、という問題解決のアプローチ、もっとできるようになりたい、というのが来年の課題かもと思いました。ただやっぱりきちんと予算なり収益なりつけながら走らせるのは一筋縄ではいかない気もするが。後はプレイヤー皆、「持ち出さない」でMediumな何かにコミットして、最小コストでそれぞれにメリットがある企画、とかですね。まあただこれもうちが収益あげようとすると大変なので、考えないといかん(手っ取り早いのはパトロンがいることなんだろうけど)。

まあしかし、難しいところにしか零細企業の仕事なぞないのである、多分。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。フリーランス歴15年。プランナー、デザイナー。加藤康祐企画設計代表。学生時代にデザイン会社でWebデザインを経験。2005年よりフリーランスとしてキャリアスタート。これまでに個人から上場企業まで、100以上のクライアントとのプロジェクトを経験。主な仕事としてベンチャー企業でのサービスのUXデザイン、独法との防災メディアの編集・運営、社会的養護の子どもたちの自立を支援するNPOのサポート等。趣味はラグビーと料理。Keep the head up, Bind tight & Stay low.

加藤康祐企画設計

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