2013/12/23

リアルいしのまき浜日和 – 「未来へのヒントは、石巻の浜にある。」

いしのまき浜日和、ご存知でしょうか。ISHINOMAKI 2.0が発刊した石巻の「浜」にある生活を切り取った「浜の暮らしと旅の本」です。

いしのまき浜日和
いしのまき浜日和

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一般社団法人ISHINOMAKI2.0
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この本を知って、現地見てみたいなと思って、いつもお世話になっているISHINOMAKI 2.0の小泉君に連絡したところ、「来れば案内しますよ」と言っていただいたので、「行くわー」ということにしたのがそもそもの今回の旅の発端でした。ご相談したところ、そうしたら牡鹿半島に行きましょう、ということになり。

とは言え、どこを見ようという時に、こちらもお世話になっております、ISHINOMAKI 2.0の勝さん。その節は野毛でアブサンたくさん飲みましたね。勝さんは「牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.」というプロジェクトに関わっておられて、勝さんに聞きゃいいじゃん、というわけでIRORIでヒアリング。

牡鹿半島の未来をえがこうOPEN LAB.

なんですが、話聞いてても、土地勘もないし、とても覚えられないなと思っていたら、なんと勝さんが筆ペンを取り出して、ツアーマップをささっと描いてくださいました!

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さすがの建築家(勝さん、小泉君もですが、横浜の有名なオンデザインという設計事務所のスタッフでもあるのです)!ありがとうございます。これを片手に小泉君のジムニーで半日の「リアルいしのまき浜日和」が始まったのでした。

佐須浜の牡蠣小屋

まず向かったのは、石巻からほど近い、佐須浜というところの牡蠣小屋。今年は今月15日からのオープンで休日営業、いやあラッキーでした。

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炭の上に牡蠣が並びます。1皿1,500円、15個くらいの牡蠣を2人でシェア。

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これから15分くらいトタンの蓋をして蒸し焼きに。

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地元のおじさまが慣れた手つきで素早く焼けた牡蠣を開いてくださいます。

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あーもうたまらん。

牡蠣はふっくらしていて、甘みがあって、濃厚で、北の牡蠣はやはり美味いなあと思いました。僕は牡蠣普段はあまり量を食べられる方じゃないですが、これはいくらでも行ける気がしました(危険)。本当に美味しかった。のっけから人生初の牡蠣小屋体験で、かなり幸せ気分。

尾崎神社

断崖に立った神社があるということで行きました。ここ凄かった。

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まずアプローチがかっこいい。崖の上にジムニーを止めて下ります。

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社が見えて来る。こじんまりとしているけど、冬の景色に朱色の塗りが映える。

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神社からの眺めは絶景でした!!!

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お参りもしましたよ。

Cafe はまぐり堂

蛤浜という浜にあるカフェです。ここはカフェなんですが、いわゆる「ビレッジ」的な感じにする予定のようで、宿泊施設やヤギ小屋なんて看板も見えますね。

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看板がカワイイ。

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少し階段をあがったところにある、古民家を改修してカフェがあります。

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すごーく、賑わってましたよ。若い女性のお客さんが多かったかな、あと子連れの方とか。雰囲気最高だもんなあ。

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とにかく趣味が良いんだ。

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カフェ・プロデューサーが手がけた、みたいなことじゃないらしいのですが、とても温かみのある空間になっていました。古いものが良い時間軸に置かれている。

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鹿カレーを注文。野菜はほうれん草と冬瓜。カレーには一家言ある僕ですが、大変美味しかった。鹿肉は角切りになっていて、そういう形で食べたのは初めてかも。おそらく癖がある肉だと思うのですが、風味は残しつつ、とても上手に料理されていました。美味しかった。

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ここはパンも評判ということで、小泉君はのりパンを、僕はクランベリーのベーグルをいただきました。のりパン、少し食べさせてもらったのですが、素朴なんだけど、香ばしさがあって、ベーグルももちもちだけど噛みごたえがあって、大変良かった。

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レジ台の周りお断りをして写真撮らせていただきました。雰囲気あるでしょう。

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そうそうだからコーヒーも飲んだんです。コーヒー豆の石巻で評判の焙煎所のものだそうで、苦くコクがある、日本人が好きな、でも洗練されたコーヒーでした。

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良い場所だった。こういう言い方なんだけど、『いしのまき浜日和』でも紹介されていて、良さそうだなあと思っていたけど、現地行ったら想像してたより遥かに良かったです。お薦め。

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海も綺麗です。

十八成浜

あ、ここ来たことある、と思って車を止めてもらいました。3月に助けあいジャパンのご案内で宮城県の沿岸部をツアーする取材に随行した時に来ていたのでした。しばらく海をぼんやり眺めていた。

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逆光なのでちょっと伝わらないかもだけど、眺めの浜に陽光が眩くてすごい綺麗でした。

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紹介が遅れましたが、こちらが今回のナビゲーターの小泉君。手に持っているのが『いしのまき浜日和』です。

牡鹿のれん街

日も落ち始めてきたので、鮎川浜という牡鹿半島の突端の地域を目指します。牡鹿半島では一番大きい、人口の多い地域で、元々は捕鯨の基地として栄えた場所だそう。牡鹿のれん街はいわゆる仮設商店街で、今現在、東北の沿岸部の色々な場所にこういった施設があり、地元で商店をやっていた方々などがお店を出すスペースになっています。鯨肉のお店があったので、お徳用の1kgパックを実家に送った。

黄金寿司というお店に入りました。鯨の寿司を食べたかったのですが、鯖も旬ですと書いてあり、それぞれを1人前ずつできますか、と聞いてみたところご用意くださいました。

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石巻の鯖は金華鯖として有名ですが、艶かしいくらいの質感に、脂と旨味が乗って、でもこの凛としたたたずまい。軽くしめて炙ってある鯖の寿司は極上。美味いですよ、これは。

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出た!鯨の寿司。赤身の鯨に白い皮(皮下脂肪ということだろうか)が握られてます。すっきりとした鯨の身に皮の脂とコリコリとした歯ざわりが面白く、こちらも絶品。

御番所公園

さて日が暮れる前に金華山を望めるという御番所公園へ。金華山って山だと思ってたのですが、山ですけど島なんですね。糸島が島じゃない、みたいなものか。御番所の名の通り、細長い牡鹿半島の左右を同時に見渡せる番所があったところだそう。というわけで、景色最高なわけです。ここで野生の鹿にも一瞬遭遇。牡鹿半島で交通事故と言えば、鹿らしい。夜になるとたくさん出て来るそうです。

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金華山。少し靄がかかっていましたが、それがまた幻想的で、薄水色の風景に「ぽっかり」と浮かんでいる、という感じで、とても神秘的でした。この地方の海の象徴的な場所なのでしょう。良いものを見れた。「死ぬ前にもう一度来たい」とは僕の弁。

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1日お世話になったジムニーと記念撮影。いやあ運転、案内、小泉君には感謝です。小泉君、興味がある人は、是非、インタビュー読んでみてください。僕が石巻に初めて訪問する、そもそものきっかけとなった取材です。

小泉 瑛一 – 「On the frontline」 – ET Luv.Lab.

おまけ:上品の郷

少し翌日の忘年会の買出しもあったので、石巻で人気の道の駅に連れて行ってもらいました。風呂も併設されており、地元の食材や物産が置いてあって、道の駅好きにはたまりません。

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僕は丸信ワイルドミートの鹿肉と猪肉、そして鴨を購入。元々牡鹿半島には鹿を食べる習慣はあまりなかったそうで、でも繁殖してしまった鹿と、地元の産業を結びつけるべく、この会社が流通させるようになったのだとか。あとそろそろ正月なので、実家用にだし昆布とおぼろ昆布とさば節という、なんとなく役に立ちそうなものを購入。土産って言うか、調達に近い。最後は風呂につかってポカポカでIRORIまで引き上げてきました。お世話になりました。ありがとうございました。

まとめ

そんなわけで、半日がかりで牡鹿半島表浜をツアーして来たわけですが、良いところでした。グリーンツーリズムとかエコツーリズムとか言わずとも、自然に溢れていて、新しい挑戦もあって、人の温もりがあって。

御存知の通り被災地です。多くの浜が、波に襲われて甚大な被害があった場所。ただそういう場所にも人の暮らしがあり、また新たに始まっていて、そこを訪れる意味はある。

昨晩も石巻の方とお話ししてたのですが、来る人が減る、ということはあり。先日、ユレッジにも助けあいジャパンの野田さんに寄稿いただきましたが、きっかけバスもそうした「人を現地に連れて行く」取り組みです。

その上で、現地には見るべき、聞くべき、口にするべきものがたくさんある。そういう『いしのまき浜日和』があったから、今、改めて石巻に行きたいと思って、綴ったのがこの記事です。

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「未来へのヒントは、石巻の浜にある。」、『いしのまき浜日和』につけられたキャッチコピーですが、僕自身もこれから生きていくためのヒントを、多くもらえたツアーだったと思います。この記事がいくばくかでも誰かの「ヒント」になれば幸いです。

お世話になった皆さん、どうもありがとうございました!

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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