2013/12/15

『水辺にて on the water / off the water』 梨木香歩

久し振りに小説を読まなくては、というわけで、家にない文庫化されている梨木香歩さんの本などを注文してみたのだけれど、読み始めて気付いたのは、この本小説じゃなかったw。題名の通り、水辺にまつわる本で、というかカヤックから眺めた世界のエッセイ。

水辺にて on the water / off the water (ちくま文庫)
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なんか久し振りにこの人の文章を読んだのだけれど、例えば、僕が一時、すごいよく読んだ現代女性作家を並べてみると、恩田陸、梨木香歩、小川洋子、とかなんだけど、梨木香歩という人はポジショニング的には中庸で、あざとくもなく、とっぽくもなく(日本語に関して)、ただ不思議と素直に読むには居心地が悪いというか、平易さの中に読み慣れなさがあるというか、そういうこと含めて面白いなと思う作家です。『村田エフェンディ滞土録』の初読の感想が、確かそんな感じだった。

そう言えば、梨木さん以前、定期購読している『考える人』に同じく紀行文掲載されていたなあと思って調べたら『エストニア紀行―森の苔・庭の木漏れ日・海の葦―』ということで、同じく単行本化されているみたい。そう、この人の作品、「異国情緒」みたいなもの、すごい強いんですよね。なんだろう、リアリティというほどでもないし、だから情緒なんだろうけど。ボイジャーという宇宙船の名のついたカヤックに乗って、水面を旅する梨木さんの文章には、異国的な自然に対する情緒、みたいなのがあってですね、そういうのがちょうど良い按配の日本語で展開されるから、なんか読んでて浮遊感がある。

良い本でした!

村田エフェンディ滞土録 (角川文庫)
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エストニア紀行: ――森の苔・庭の木漏れ日・海の葦
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しかし、司馬遼太郎の『街道をゆく』もそうだし、白洲正子が『韋駄天夫人』だったこともそうだし、作家と旅って切り離せないかものかも知れないなあ。色々見ている分だけ信用できるというか。そんな気も少ししました。

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加藤 康祐 / 企画・設計

1980年1月12日生まれ。1998年よりデザイン会社のパートタイムアシスタントとしてWeb制作を経験。2005年に独立、フリーランスとして、企業、個人、NPO、独立行政法人など、様々な領域でのITやデザインによるサポート業務に携わる。2018年、加藤康祐企画設計を開業。これまでの経験を活かし、より広い視野でクライアントの問題解決に取り組み、クライアントと一緒になって新しい価値創出をし、平静な社会の実現を目指す。

加藤康祐企画設計

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